万博で得たのは「いいものはいいと言える空気」…SNSで拡散、関係者が振りかえる

半年間にわたって開催された『大阪・関西万博』(会場:夢洲)が10月13日をもって閉幕。その翌日、阿波座の「大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)」(大阪市西区)にて実施されたトークイベントに若手建築家3名が登壇し、建築物や反響について振りかえった。

■ 当初は賛否両論…振りかえる開幕前の反響同センターで10月1日から始まった『大阪・関西万博デザイン展』では万博会場を彩ったデザインや設計に込めた思いなどを展示しており、一部の万博ファンからは「阿波座パビリオン」といった愛称で親しまれている。

期間中は会場の地下にて万博に携わったメンバーを招き、万博の建築やデザイン、SNSでの広がり方などをテーマにトークする「EXPO DESIGN TALK」を不定期で実施中。万博閉幕した翌日14日は、米澤隆さん、國清尚之さん、竹村優里佳さんが登壇し、若手建築家として万博に携わった裏話を語った。

今でこそ多くの人々から愛されている今回の万博だが、開幕前はSNSやメディアを中心に批判の声も少なくなかった。かつて大阪城の資材として切り出されたものの、使われずに終わった「残念石」を用いた「残念石トイレ」も、同じく賛否両論が巻き起こった建築物のひとつ。

設計した竹村さんは、「建築ができあがり、皆さんがその場所で情報や写真ではなく体感して来ていただいたことで、建築がどんどん愛されていったと感じました」と当時を振りかえった。

イベントでは来場者から「当初あったネガティブな声をどう覆したのか」という旨の質問もあり、「2億円トイレ」ことトイレ5を手がけた米澤さんは「来場者の皆さんのおかげだと思ってます」と力強く回答。「2億円トイレも行ってみたら実は使いやすかったり、可愛かったり、万博らしかったり、そういった情報がSNSなどで発信されて状況が覆ったのかなと僕は見ています」と分析した。

また、大屋根リングの設計者で知られる藤本壮介氏の「藤本壮介設計建築事務所」に所属し、建築のディレクションや監修などをつとめた國清さんは「何か批判することが、かっこよく見える風潮があると思うんです。そういったところに夢中になりすぎていた時代が、たしかにあったなと思うんですよね」と言葉を選びつつコメント。

そして「今回の万博で、『いいものをいい』と言うことは恥ずかしくないという当たり前の空気が広まったことは、すごく価値のあることだと思ってて。今回の万博であった『なんかいいぞ』をみんなで分かち合えた経験は、今後も残って欲しい文化だなと思います」と結んだ。

「大阪・関西万博デザイン展」と「EXPO DESIGN TALK」は10月19日まで(月曜日は休館、「EXPO DESIGN TALK」は不定期開催)。開館時間は11時~20時(入場は閉館30分前まで)、最終日は15時まで。入館料は無料、トークイベントは別途予約と入場料が必要となる。

(Lmaga.jp)

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