エバースが「ABCお笑いGP」王者に「ガチでえぐいぞ!」…昨年のM-1では4位、今年は「取っているネタもある」
若手芸人の登竜門として知られるコンテスト『第46回 ABCお笑いグランプリ 2025』(ABCテレビ)の決勝戦が6月29日におこなわれ、吉本興業所属のお笑いコンビ・エバース(佐々木隆史、町田和樹)が第46代王者となった。
■ 結成10年・ラストイヤーの底力、エバースが優勝同大会はデビュー10年以内の芸人であれば漫才、コント、ピン芸とジャンルを問わずに参加でき、今年は542組がエントリー。M-1やKOCのファイナリスト、THE Wチャンピオンなど実力者ぞろいの12組が決勝戦へと進むなか、ファイナルステージには家族チャーハン(吉本興業)、エバース(吉本興業)、かが屋(マセキ芸能社)の3組が進出した。
1本目の漫才で「マジ孫」や「天国ディアゴスティーニ」など心に残るワードを残し、審査員7名から満場一致で「1位」と評価されたエバース。最終の得点発表では667点という高得点を獲得し、見事優勝を果たした。
優勝が決まった瞬間、佐々木は「最高のメンツのなかで戦って、そのなかで優勝できるなんて。…ガチでえぐいぞ!」と叫び、自身のフレーズを奪われた町田はすかさず「それ俺の!」とツッコミ。さらに、エバースを含めファイナリストに天才ピアニスト、フースーヤ、かが屋とラストイヤー組が多かったことを受けてか、町田が「10年目のチャンピオンは、俺たちでしたんで!」と混乱のなか喜びをあらわにしていた。
■ 夢は「東京ドームを埋めること」その後の記者会見では、町田が「もう結構先に売れた芸人とかもいっぱいいましたけど、一旦10年目でまくったかなって。この賞レースにおいては。よかったです。嬉しかったです」と改めて優勝の嬉しさを?み締めた。
また点数発表時の冷静なリアクションについて尋ねられると、佐々木は「最初に点数がバンって出て、誰が1位かあんまよくわかってなくて。結構ぼーっとしちゃいましたね。そしたら『エバース』ってなったんで、その時は喜んだんですけど」と当初は現実感がなかった様子。
町田は「僕はちょっとかっこつけてたのはあるかもしれないですね。かっこいいと思われたいから。それ以外はないので、かっこつける理由なんて」と話し、記者陣を笑わせた。
さらに今後の展望について、佐々木は直近でおこなわれる「M-1」を挙げ、「今日ネタを2本消費させてもらったんで。でもM-1はM-1用で取っているネタもあるので、それをあと数ヶ月、普段のライブや寄席で叩いて挑もうかなって感じですね」と次なる戦いに向けての意欲を示していた。
昨年のM-1グランプリを皮切りに、活躍の場が増えているエバース。町田は「エバースといったらコレ、という番組は作っていきたいです」、佐々木は「東京ドームを埋めれるような芸人になりたいです」と更なる野望を語った。
取材・文/つちだ四郎
(Lmaga.jp)
