大阪・梅田で「お茶の祭典」が開幕、1つから購入できる「ティーバッグスタンド」に女性客も夢中
百貨店「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で毎年人気の催事「ワールド・ティー・フェスティバル」が6月18日より始まった。ロンドンのコンテストで最高賞を受賞した「和紅茶」や、唯一無二な味わいの「燻製紅茶」などさまざまなフレーバーが並ぶ。お茶の産地として世界から注目を集めている「九州」からの出店も多く、初日から多くの人で賑わいを見せた。
■ 世界が注目する「九州」の茶もスタンバイ今年で9回目となる同催事。例年5月に開催されていたが、茶園は茶摘み真只中。できるだけ負担のない時期により多くの店舗に出店してもらおうと、今年は作業が落ち着く6月後半のスタートとなった。
会場9階「祝祭広場」には、九州を中心に日本各地で作られた茶園が集結。日本のお茶どころと言えば、静岡や京都のイメージがあるが、「実は、九州にもたくさんお茶農家さんがあるんです」と広報担当者は話す。
自然豊かな土地柄に加え、標高の高い場所や山あいの集落などに茶畑がある九州。大量生産ではないお茶づくりに、紅茶主要生産国・スリランカから視察や修業に訪れる人もいるそうで、「世界で九州がお茶の産地として注目されていることを知り、それが今回の出店オファーに繋がった」とコメントした。
同催事初出店となる「お茶のカジハラ」は、熊本県の茶園。同園の紅茶「夏摘みべにふうき」(20g1296円)は、2022年のUKアカデミー主催「THE LEAFIES TEA」の紅茶部門で「金賞」を受賞。さらに全ジャンル最高の「BEST IN SHOW」も獲得した。
同じく初出店の熊本県「天の製茶園」は、自然のまま育てる無施肥にこだわった茶園。「実生在来種紅茶FOP」(20g1296円)は、茶木そのものの風味を感じながら、飲んだ後の余韻まで楽しむことができる。
さらに、ユニークな茶葉も続々と登場。静岡県「カネロク松本園」の「燻製紅茶」(50g1520円)は、ウイスキーの熟成に使用された樽材をチップにして、茶葉を燻製。飲んだ瞬間から口いっぱいに広がるスモーキーさは新しい味わいで、まるでお酒を飲んでいるような感覚になる。
また、兵庫県「UKIYO TEA(ウキヨティー)」のほうじ茶に2種類のコーヒー豆とみかんの皮を合わせた「憂-ueri」(30g1601円)など、気になるフレーバーが多数。各店試飲も行っているので、味はもちろん、香りも楽しんでいただきたい。
■ ティーバッグの「集積コーナー」が初登場同階「催場」では、世界各地のティーがスタンバイする。オーストリア「ハース&ハース」の「ブーケロイヤル」(100g2376円)は、天日干ししたドライフルーツを茶葉にブレンド。フルーティーな香りとさっぱりとした飲み心地で、水出しにするのがお薦めだとか。
ほかにも世界3大銘茶のスリランカのウバ紅茶をはじめ、ネパール、インド、台湾などさまざまな国で採れた茶葉を購入することができる。
さらに、同エリア初登場のティーバッグが1つから購入できる「TEA BAG STAND」には、約100種類のティーバッグと、150種類以上の焼き菓子がスタンバイ。さらにそのお茶たちに合うお菓子も各コーナーごとに勢揃いしている。パッケージも可愛いものばかりで、ちょっとした手土産にも良さそう。同コーナーにもオープン直後から多くの人が押し寄せ、まるでチョコレート博覧会のような熱気も感じさせた。
同展は9階「祝祭広場」と「催場」で開催。会期は6月25日まで。
取材・文・写真/佐々木早貴
(Lmaga.jp)
