1月17日は「防災とボランティアの日」、大阪では災害対策訓練

大阪府による『地震・津波災害対策訓練』が1月17日に実施されることが、11日の定例会見で発表。「南海トラフ巨大地震」が発生した想定で、速やかに初動体制を確立させて救助や被災者支援などの検証をおこなうことが目的となる。

今回の訓練では、休日午前に和歌山県沖を震源地に巨大地震が発生し、その後府域に大津波警報が発表されることを想定。発災直後に対策本部会議を開き、府庁全体の初動体制を確立させることと、発災48時間後に関係機関が集結して救助・救出活動や応急復旧、被災者支援などの手順確認・検証することを訓練する。

吉村洋文知事は、「津波が到着するまで(大阪南部の)岬町で1時間、大阪市内で2時間と言われている。そのなかで、いかに初動体制をとるかが非常に重要。他機関と連携し、市町村と意思疎通しながら、きちんとした体制を取れるようにしたい」と話す。

また同訓練がおこなわれるのは、1995年同日に発生した「阪神・淡路大震災」にちなんで制定された『防災とボランティアの日』。会見では府民に対しても大規模地震の教訓を忘れず、災害から身を守るための備えや行動についても案内された。

■身を守るための備え

「ハザードマップの確認」:最寄りの避難所は、おおさか防災ネットなどで閲覧可

「家具の転倒防止対策」:壁に固定したり、向きや配置を工夫

「災害実用伝言ダイヤル(171)の活用」:1月15日~21日に体験利用可能

■身を守るための行動

「地震が起きたら、まず、身を守る行動を!机の下などにすぐに隠れる」

「揺れがおさまったら、沿岸部や地下街にいる人は津波に備え高いところへ避難」

吉村知事は、「災害はいつ起きるかわかりません。ぜひ、大規模災害・大規模震災への控えをお願いいたします」と府民へ呼びかけた。なお、今回は府民への緊急速報メールは配信されない。

取材・文/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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