「サメとふれあえます」猫みたいなサメにコスプレ板前…カオスすぎる寿司屋に行ってみた

ツイッターを徘徊中、「ちょっとしたミニ水族館となっております」「サメたちと触れあえます」と書かれた、明らかに「おもしろそう」な寿司屋を発見。51年続く老舗で、しかも店長はコスプレイヤー!? これは取材するしかない・・・と思い立ち、さっそく東大阪にある「寿し まつもと」に伺ってみた。

対応してくれたのは三代目・松本剛さん。店内に入ると大きめの生け簀があり、なかには大小さまざまなサメたちが悠々と泳いでいる。種類はドチザメ、ネコザメ、ナヌカザメで、なかには生まれて数カ月の赤ちゃんもいるそうだ。

どうやって触れあえるのか聞いてみると、「ごはん(イカや魚の切り身)をあげると寄ってきますよ!」と松本さんが実演してくれた。泳いでいるところを撫でるのかな・・・と思いきや、サメたちは思いっきり松本さんの手元にダイブ。「なでなで」ではなく、もはや猫を撫でる「わしゃわしゃ」の勢いだ。

そのほかにも、店内にはさまざまな魚たちが点在。土管風の水中オブジェから顔を出し入れするかわいいイソギンポや、ペットなのに寿司のネタとして狙われているウマズラハギなど、水族館といっても過言ではない。

三代目は2メートル超えコスプレイヤーここまでの情報でも個性強めの寿司屋だが、さらに店主の松本さんはコスプレイヤーとしても活動。元々「ジャンピング・スティルト」という西洋竹馬を使用したスポーツをおこなっており、現在はコスプレに活用しているという。

店内に貼られた写真には、人気漫画『ワンピース』の長身キャラクター・ブルックに扮してジャンプする松本さんの姿。竹馬を装着した際は2メートルを超えるといい、大阪・日本橋でおこなわれるコスプレの祭典『日本橋ストリートフェスタ』の常連でもあり、コスプレイヤー界隈では有名人だ。

「高くて怖い寿司屋」だった過去情報量が満載で、まさにカオスな「寿し まつもと」。サメを飼おうと思ったきっかけなど、そのおもしろさの原点を店主の松本さんに聞いてみた。

──お店を51年されているんですね。

元々は今の半分の土地で、僕の祖父が経営していました。店を拡張した際に生け簀ができたんですが、実はここが大阪初の掘り込み式の生け簀なんですよ。

──大阪初とはすごい! サメたちはその頃から?

祖父が市場で見つけたサメがいましたが、こんなに数はいなかったです。祖父から代が変わったのをきっかけに、今のような形に変えていきました。

──ツイッターを活用したり水族館化したり、すごく今風の広報活動に思います。なぜ、老舗のお寿司屋さんがそのような形で?

実は、祖父が経営していた頃は地元の人が寄りつかない寿司屋でした。その頃の寿司屋は朝まで営業が当たり前で、市内から八尾方面に帰る人が飲みの〆に立ち寄ったり、あまり庶民的な店ではなく・・・いわゆる「高くて怖い店」だったんです。

──今のお店の雰囲気からは想像できないですね!

気むずかしい職人気質の祖父だったので、酔っ払いに怒鳴ったりもしてました。ですが、段々と飲酒の制限が厳しくなり・・・新客を獲得しないと厳しい状況になったんです。

──なるほど。お店のメニューなどにも変化を?

はい。高価な単品寿司だけでなく、リーズナブルなセットや海鮮丼も提供するようにしました。テイクアウトも実施して、おかげさまで家族連れの方などにも多く来ていただいてます!

──それにはサメたちも大いに貢献してそうですね! ありがとうございました。

「寿し まつもと」の営業時間は、昼11時半~昼2時ラストオーダー・夜5時~夜9時ラストオーダー(現在は緊急事態宣言発令中のため、アルコール提供なし・夜8時までの時短営業中)。定休日は毎週月曜日、日曜日に不定休あり。

(Lmaga.jp)

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