ギネス挑戦やジャンルを超えた斬新コラボ…今年の紅白歌合戦、ココがおもしろい

紅白歌合戦には魔物が住んでいる──。年末の音楽特番がいくら増えようとも、紅白の「最後はうちが締めますんで!」感はいまだ衰え知らずである。近年は「けん玉ギネス挑戦」やジャンルを超えたコラボなど見どころもたくさん、何が起こるかわからない・・・ということで、昭和歌謡&紅白好きライターが、勝手に期待しているポイントを挙げていこう。

【話題のあの人が登場する! 斬新「コラボ」部門】

■氷川きよし『紅白限界突破スペシャルメドレー』

今年「覚醒」した氷川きよし。メドレーということは、デビュー20周年記念シングル『大丈夫』と人気アニメ『ドラゴンボール超』の主題歌『限界突破×サバイバー』をセットで聴けるということではないか。この2曲は続けて聞くと「限界突破しても大丈夫!」ときよしが全肯定してくれる感じになり、さらに元気度が増す。しかも今年は孫悟空の声を担当する野沢雅子が応援に駆けつけるという。ぜひ2人してクレーンで登場しフライハイしてほしい。

■天童よしみ『大阪恋時雨』

2016年は本田望結、2018年は筋肉体操メンバーとコラボと「異種格闘技枠」状態になっている天童よしみ。今年は人形のようなメイクで一世を風靡し、写真加工「Matt化」も流行語となったMattと組む! ある意味完璧な人選である。どんなジャンルとコラボしようとも決して薄まらない彼女の存在感と歌唱力に注目だ。

■山内惠介『唇スカーレット』

来年デビュー20周年を迎える山内惠介。毎年柔らかなトークを展開しながら、大人数系とのナイスコラボレーション(2016年は乃木坂48、2017年はAKB貴公子選抜、2018年は刀剣男士)もサラリとやってのける柔軟性の高いところはもっと評価されていい。今年はバイオリニスト・木嶋真優とのコラボレーション。演歌の貴公子と呼ばれる彼のスマートなエスコートっぷりを拝もう。

■五木ひろし『VIVA・LA・VIDA!~生きてるっていいね!~』

2018年「みんなで筋肉体操」でブレイクし、今年は『凪のお暇』など俳優として様々な怪演を見せてくれた武田真治。今年も筋肉とサックスで五木ひろしと絡むという。しかも歌唱曲『VIVA・LA・VIDA!~生きてるっていいね!~』の振り付け担当はDA PUMP! 彼らが応援ダンサーとして登場する可能性は大。昨年同様、視聴者の心を揺るがすカオスタイムとなる予感しかしない。

■関ジャニ∞『関ジャニ∞ 前向きにきばってこーぜ!OSAKAメドレー』

すっかり紅白の盛り上げ番長として定着した関ジャニ∞。関西の後輩グループ・なにわ男子が、2025年の大阪万博を一足早く盛り上げるべく、コテコテのパフォーマンスをしてくれるという。2018年は太陽の塔が登場したが、今回はピカチュウも応援にくるとか。チビッ子は見逃すな!

【けん玉でギネス挑戦、イリュージョンも?!「一芸」部門】

■三山ひろし『望郷山河 ~第3回 けん玉世界記録への道~』

けん玉ギネス更新を紅白名物にしようという覚悟が見える三山ひろし。歌が入ってこないと言われつつも、2018年はしっかり『いごっそ魂』というタイトルを覚えてしまったので、今年も『望郷山河』というタイトルを覚えて応援したいところ。

2017年の第1回で失敗した14番の人が、2018年はラッキー7の7番で参加し、見事リベンジに成功、という人間ドラマも熱かった。さらに今年DJ KOOとNON STYLE石田、M-1グランプリ優勝のミルクボーイ・ツッコミ内海、GENERATIONSの数原龍友、さらにマキシマム ザ ホルモンの上ちゃんが参加を表明。

■Kis-My-Ft2『Everybody Go』(初登場)、King&Prince『紅白スペシャルメドレー』(2回目)

ジャニーズの若手がパフォーマンス中にド派手なプラス一芸をぶち込むのはもはや恒例。2018年はSexyZone『カラクリだらけのテンダネス』で、映像とシンクロした振り付けで魅せ、Hey!Say!JUMPが早稲田大学チアリーディング部とコラボし、知念侑李が大ジャンプを披露した。今年さっそくKing&Princeが坂本冬美の『祝い酒』の応援で和太鼓を披露するというグッドニュースが入ってきた。さあ見せてくれ、君たちの若い可能性を!

■水森かおり『高遠 さくら路 ~イリュージョンスペシャル~』

2018年は話題になった世界的イリュージョニスト・メイガスが登場し、歌唱中姿を消すというイリュージョンに挑戦していた彼女の命を懸けたチャレンジ精神が紅白を支えていると言っても過言ではない。

【紅白といえば、注目したい「衣装」部門】

■菅田将暉『まちがいさがし』

今年初登場、ファッショニスタとしても知られる菅田将暉の衣装に注目。派手衣装といえば、どうしても総重量3トンのメガ幸子や3億の宝石に身を包む美川憲一のイメージが強いが、このあたりで若手が頑張ってほしい。菅田君よ、ぜひ小林幸子も美川憲一もいない、地味化が進む紅白に一石投じてほしい!(でも披露する曲を考えるとやはりシンプルか・・・)

ちなみに地味衣装ベストワンは、2003年『さくら(独唱)』で初登場をした森山直太朗。まさかのスウェットの上下で登場し「買い物の帰りなのか!?」と仰天したものである。

【こちらも超豪華!「企画」枠】

■ビートたけし『浅草キッド』

「夢を歌おう」特別企画に歌手として初出場。自身の下積み時代の思い出を歌った『浅草キッド』(作詞作曲:ビートたけし)は、近年では菅田将暉&桐谷健太などたびたびカバーされる超名曲。ハンカチ5枚くらい準備しなければ・・・。

■松任谷由実『ノーサイド』

1984年に発表されたアルバムのタイトル曲であり、日本のポップスではじめて、ラグビーをテーマに作られたヒット曲『ノーサイド』を、ラグビーワールドカップ日本代表選手とともに披露する。2018年サザンの桑田さんへの頬キッスが完璧だったが、今年はもしかして北野武がターゲットになるのか?

■ひそかに米津玄師だらけ

菅田将暉『まちがいさがし』、Foorin『パプリカ』、嵐『カイト』という米津玄師作詞作曲の歌が3曲も! 出演しないしないと言われているが、心のどこかで「もしかして超サプライズあるんじゃないかな」と期待してしまうのはもはやしょうがなし。気が向いたら顔を出してほしい(※VTR出演が決定しました!)

そのほか、MISIAとSuperfly、そして島津亜矢という大声量三銃士の「NHKホール」の天井にヒビ入れそうなレベルの歌唱、映画『天気の子』の世界観そのままに三浦透子と歌うRADWIMPSの『天気の子 紅白スペシャル』、竹内まりや初出演、YOSHIKIとKISSの共演、星野源によるNHK『おげんさんといっしょ』とのコラボ企画・・・などなど盛りだくさん。

なんだかんだ文句も言いつつ、アーティストの熱演に感動してしまう『紅白歌合戦』。令和元年ラスト、ぜひ観ながら1年を振りかえろう。

文/田中稲(昭和歌謡ライター)

(Lmaga.jp)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス