美術家・西尾美也が投げかける、装いの行為とコミュニケーションとは?

装いの行為とコミュニケーションの関係に注目し、国内外で活躍する美術家・西尾美也。奈良を拠点に活躍する彼の個展が、地元の2会場で11月21日からおこなわれる。

芸術複合施設「maru room(マルルーム)」(奈良市芝辻町)とベビー・子ども服専門店「飯村赤ちゃん」(奈良市・もちいどのセンター街)で開催されるのは『着がえる家』というテーマだ。

西尾の作品/プロジェクトはどんなものか。たとえば『Self Select』は、世界の様々な都市で見ず知らずの通行人と衣服を交換するもの。『家族の制服』は、数十年前の家族写真を同じ場所、装い、メンバーで再現する作品で、『感覚の洗濯』は、洗濯物を洗う・干すという行為を公園や公共空間で参加者同士でおこない、洗濯物で街を彩る。このように、誰にとっても日常的な「装い」の社会的な意味を考察し、コミュニケーションを通じて人々の意識に影響を与えるのが大きな特徴だ。

本展では、メイン会場の「マルルーム」で、家族写真と服をテーマにした旧作のシリーズや、西尾が子育てするなかで実践している服と生活の関係をテーマにした作品を発表。また、彼が奈良に拠点を移してからその佇まいに注目していた「飯村赤ちゃん」でも一部の作品を展示する。人間が服を着ること、着がえることの意味や喜びについて考える、興味深い展覧会となるだろう。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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