松下由樹 銀河鉄道999での役について「怖いは、褒め言葉」

舞台『「銀河鉄道999」さよならメーテル~僕の永遠』が5月10日から、「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で上演。女優・浅野温子が体調不良で降板し、代役としてプロメシュームを演じる松下由樹が役柄について語った。

映画やアニメでは描かれない、主人公・鉄郎と旅するメーテル、宇宙海賊のクイーン・エメラルダスが機械帝国の女王である母・プロメシュームと向き合い、対決する様を描くオリジナルストーリーの同作。松下の代役が決まったのは東京公演の約1カ月前だったが、迫力ある役を演じきったと評判だ。

周囲からは「怖いって。その後、褒め言葉ですって気を遣って、みなさん言ってくださいます。ですが、プロメシュームを演じるに当たって怖くみせてやろうというのはなく、必然なんです。本来なら倒せない相手で、そのかなわない相手が母であるという。ほかの登場人物の心の機微を活かすためにも、歩いているだけでも高い壁のように。そうせざるを得ない」と、松下は説明する。

幼い頃好きだった『銀河鉄道999』を読み込み、「プロメシュームは機械化人間で怖い女王で、冷徹なところでしか描かれていない。しかし、もとは生身の人間でやさしい母親だったということを意識して、親子関係が築けたらと思いました。惑星やみんなを守るためには機械人間にならざるを得なかった1人の女性なんだろう」と、役柄を膨らませていったという。

娘役であるクイーン・エメラルダスの凰稀かなめについて「格好良いと同時に、とてもチャーミングな方。実際にお話する機会はほとんどなかったのですが、勝手に愛情が湧いてきて。メーテル役(木下晴香・伊並杏樹のWキャスト)も、みんなかわいいな~って思えてしまい、自然と母の感情が湧き起こりました」と、笑顔で語った。中川晃教が主役・星野鉄郎役を演じる同公演は12日まで開催され、S席12000円ほか。

(Lmaga.jp)

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