廃墟に眠るストーリーを拾う、兵庫の鉱山と道で芸術祭

産業遺産・廃墟マニアに人気の「鉱石の道」と「銀の馬車道」(ともに兵庫県)。これら産業遺産が点在するエリアで、3月9日から『鉱山(ヤマ)と道の芸術祭』がスタートする。

かつて鉱山が集まっていた兵庫県養父市と朝来市の「鉱石の道」。そして、できた鉱物を姫路港に運ぶために作られた馬車専用道路「銀の馬車道」(兵庫県姫路市、福崎町、市川町、神河町)。本芸術祭は、その役割を終えて地域に眠るストーリーを広く知ってもらおうと開催されるものだ。

18人のアーティストが姫路市から養父(やぶ)市にまたがる15カ所に作品を展示し、なかには現地に長期滞在して鉱山があった頃の思い出を取材しながら作品づくりをするアーティストも。産業遺産がアートと一体化した作品は見もので、特に鉱物と不要物を分離する漏斗型の「シックナー」に大きな球状の灯りを吊るす作品は注目したい。

さらに生野銀山では、坑道の機械室に幻想的な映像を投影する『D-Kデジタル掛け軸ライブin生野銀山』を開催。アーティスト・長谷川章さんは、父親が鉱山技師だったこともあり、産業遺産に自身の幼少期を重ね、かつての鉱山の風景を光で再現するという。

事務局の前畑洋平さんは、「鉱石を掘った中瀬や明延(あけのべ)エリア、鉱石を選別した神子畑(みこばた)エリア、金属に製錬した生野エリア、積み出しをおこなった飾磨港までをつないだ馬車道と、物資が運ばれた順にたどってもらいたい。アートを通じて過去とつながる体験や、地域の人との交流も楽しんでもらえれば」と話す。開催は23日までの土日祝、詳細は公式サイトにて。

文/合楽仁美

(Lmaga.jp)

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