ゴルゴの作者「彼は絶対に逆らわない」

大阪の「大阪文化館・天保山」で『さいとう・たかを ゴルゴ13展』が開催中。作者・さいとうたかを(80)が、2018年で連載50周年を迎える劇画コミック『ゴルゴ13』への思いを語った。

「最初、10話で終わるつもりだったんですよ。この主人公自体、1週間も生きていられませんからね。いろんなパターンを考えたら10話しかでてこなくて」と明かしたさいとう。50年続いた秘訣について、「その時代の常識とか観念とかにとらわれないようにして描いてきた。時代によって正義って変わっていくでしょ? それにこだわらなかったことが、なんとか読んでいただけたんじゃないでしょうか」と話す。

また、「最後の話を自分の頭でこしらえてるんですよ。見事にコマ割からセリフから、頭に残ってますね。ここまで続いたひとつの要因だと思うんですけど、ラストをこしらえてるから、いくらかいても挿話なんですよ。間に挟み込んでるだけなんです」ともいう。

50年経ってゴルゴに伝えたい言葉は、「よう言うこと聞いてくれたな」。「これだけ長くやってると、子どもみたいなものか?とか、自分自身みたいなものか?と言われるんですけどね、そのたびに『ものすごく言うことを聞いてくれる役者と監督の位置だ』と話している。絶対に逆らいませんからね」と笑う。

最後に、「ファンがいてくれてるのはありがたいこと。これだけ長くなると作者は関係ないんですよ。読者のものであり、雑誌のものになってきますからね。だから、使命感だけはありますね。どこまで生きられるか知りませんけど、ここまで来ましたら、やれる限りはがんばりたいと思います」とまだまだ現役のようだ。

50点以上の原画やスタッフお手製のモデルガンなど、貴重な資料を展示する本展。入場料は一般1500円、大高生1300円、中小学生500円で、11月27日まで開催される。

(Lmaga.jp)

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