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【PR】高校球児からボート界へ 不屈の魂で頂点を目指す

高校球児からボート界へ 不屈の魂で頂点を目指す

香川支部で売り出し中の石丸海渡(27)=香川・112期・A1=は、甲子園球児からボートレーサーになった。4期連続でA1級をキープ。G1戦でも予選を突破するなどメキメキ力をつけている。

コンプレックスだった背の低さを武器に

高校球児からボート界へ 不屈の魂で頂点を目指す

石丸海渡は甲子園球児からボートレーサーへ華麗に転身。コンプレックスだった背の低さを大きな武器に変え、ボート界を代表する選手に向かって着実に階段を上っている。

小学校3年時に野球を始め、中学時代は投手と遊撃手で、愛媛県大会で優勝。「特別に運動神経が良かったわけではないけど、何をやっても器用でしたね」。

ただ、中学入学時の身長は134㌢。中学3年でも157㌢だったこともあり、興味本位でまるがめボートに連れていってもらい衝撃を受けたという。「レースの迫力、エンジン音にすごく興奮したのを覚えている」。しかし、父から「高校ぐらいは出ておけ。甲子園に行きたくないのか」と一喝され、一般受験で今治西高校に進学し、野球部に入った。

地方大会、甲子園の勝負所でタイムリー

高校球児からボート界へ 不屈の魂で頂点を目指す

入部後は投手一本。最速135㌔を出していたが、高校2年の秋から内野手へ。3年夏の愛媛県大会では2回戦からスタメン出場。決勝戦では甲子園出場をたぐり寄せる決勝打となる2点タイムリーヒットを放った。

そして11年の第93回夏の甲子園に9番セカンドでスタメン出場。4打数1安打でタイムリー二塁打もかっ飛ばしたが、現阪神の長坂らがいる健大高崎(群馬)に逆転負けで1回戦敗退。「ヒットを打てたのはうれしかったけど、あとは3三振。でもいい経験になりました。考えてみたらスタメン9人のうち、自分だけがスポーツ推薦でなく一般入試だったなあ」と笑みを浮かべた。

もちろんボートレーサーになる夢はずっと持っていた。「甲子園に行ったら特別枠みたいなもので選手になれると思っていた」と、結果的には「スポーツ推薦枠」で112期としてボート界へ。13年5月にデビューし、19年1月からA1に昇級し、4回優勝と存在感を示しつつある。「甲子園出場が選手としてプラスに働いているかは分からないが、野球をやってないよりは、やっていて良かったと思う」。野球で培った不屈の闘志と、持ち前の旋回センスでボート界での大舞台を目指す。

“聖地” 甲子園で躍動したボートレーサー

石丸以外にも、甲子園に出場したレーサーがいる。17年9月の多摩川周年を制し、G1覇者となり、SGでも優出実績がある佐賀支部の三井所尊春は、佐賀商で1997年の夏の大会に出場し、2試合ともスタメンで出場。打点1を記録している。また、16年5月にデビューした118期の佐々木翔斗(大阪)は、14年のセンバツで龍谷大平安の選手としてベンチ入り。出場機会はなかったが、優勝メンバーの一員。

◆石丸以外の主な甲子園出場レーサー
三井所尊春(佐賀)A1 佐賀商   97年夏
安河内 将(佐賀)A1 小城    07年春
入海  馨(岡山)B2 関西    13年春
山川 雄大(兵庫)B1 神港学園  10年春
佐々木翔斗(大阪)B1 龍谷大平安 14年春

ボートレーサー養成所 第130期の選手を募集中

日本モーターボート競走会は、ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)第130期の選手を募集中。期間は「一般試験」が9月11日まで。応募の基本条件は15歳以上30歳未満、身長175cm以下、体重は男子が49kg以上57kg以下、女子は44kg以上52kg以下。試験合格者は2021年4月1日、同養成所へ入所し、1年間の訓練を経て2022年5月以降、プロのボートレーサーとしてデビュー予定。現在、ボートレーサーは1581人(内、女子は222人)が活躍しており、平均年収は約1600万円、平均年齢は約50歳、平均勤続年数は約28年となっている。詳しくはTEL03・3454・5058まで。

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