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ISPS・半田晴久会長「タイム・フォー・チェンジ」レセプションパーティー開催

 東京から英語のスピーチを行った半田会長と、衛生回線を通じてロンドンから基調講演を行ったウイリアム王子
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 歌手・深見東州としても活躍する実業家・半田晴久氏(65)が会長を務める「一般社団法人 国際スポーツ振興協会」(ISPS)が9月22日、東京都内で、英国の野生生物保護団体・Tuskとタッグを組み主催した「タイム・フォー・チェンジ」レセプションパーティーを行った。牙や角を目当てに乱獲され絶滅の危機にひんする動物たちの保護を訴えるレセプション。「第17回 ワシントン条約会議」の開催地・南アフリカとISPSの本拠地・東京、Tuskの本拠地・ロンドンを衛星回線で結び、東京から半田会長、ロンドンからTuskの王室パトロンを務めるウイリアム王子らが熱い思いを伝えた。

 5日までヨハネスブルクで開催されたワシントン条約会議に先駆けて行われた「タイム・フォー・チェンジ」レセプションパーティーには、ウイリアム王子をはじめとする世界の人々の熱い“想い”が込められた。

 3カ国を衛星回線でつなぎ行われたパーティーでは、東京からISPSの半田会長がスピーチ。その後、ロンドンからTuskの王室パトロンであるウイリアム王子が基調講演を行った。

 紋付きはかまの正装で登壇した半田会長は、「ゾウやサイなどが絶滅の危機にひんしているという現実を知り、私はすぐにTuskの任務を支援することに同意しました」と活動に参加した理由を説明。「こうした動物が殺されることをやめさせなければなりません。日本はこの問題から目をそらしてはならないと思います。すべての国と同様、私たちは地球上の動植物を保護する道義的責任を負っているのです」と日本が国際社会の一員として活動する必要性を主張した。

 さらに、「私は破壊的な状況を知りながら、何もしなかった世代の1人になりたいとは思いません。素晴らしい動物たちを地球上から消滅させることは決してあってはならない。それを許すことは計り知れないほどの重罪」と強い口調で野生動物の保護を訴えた。

 続いて、ウイリアム王子が基調講演し、「私がこの世に生まれた時(1982年)、アフリカ大陸には100万頭のゾウが生息していました。しかし、娘のシャーロット(王女)が去年生まれた時には、ゾウの数が35万頭にまで激減してしまいました。このままのペースでは、シャーロットが25歳になる頃には、アフリカの地から野生のゾウが完全に消え去ってしまう」と父親としての視線を込め、危機の現状を訴えた。

 牙や角を目当てにしたゾウやサイの密猟と違法売買を厳しく糾弾したウイリアム王子が「私たちにはまだできることがあります。全員がそれぞれの役割を果たさねばなりません」と一人一人が行動することを呼びかけると、全会場から大きな拍手が湧き上がった。

 ウイリアム王子は半田会長の支援にも感謝。半田会長はますます保護活動を推進する決意を強めているようだった。