履正社寺島8回0封!阪神和田SA絶賛

 「春季高校野球大阪大会・準決勝、履正社7-0汎愛」(14日、舞洲ベースボールスタジアム)

 履正社がドラフト1位候補・寺島成輝投手(3年)の快投で、決勝進出を果たした。8回4安打無失点で三塁を踏ませない内容に、ネット裏で視察した阪神・和田豊SA(53)はプロでの活躍に太鼓判を押した。大阪桐蔭は藤浪以来となる1年夏からベンチ入りを果たした香川麗爾投手(2年)が、1失点で公式戦初完投をマーク。両校は15日に舞洲で決勝戦を行う。

 視察した和田SAの言葉がすべてを物語っていた。「大学生が高校生に交じって投げてるみたいだな」-。それほど寺島の投球は別格だった。直球主体の投球だったが、相手を寄せ付けず8回4安打無失点、三塁を踏ませなかった。

 「初回は全力で」と立ち上がりを10球で3者連続三振。右打者の懐に食い込んでくるクロスファイヤーが寸分の狂いもなく決まった。「このオフにずっと練習してきた。フォークよりも真っすぐでやれる自信がつきました」と試合後は会心の笑みを浮かべる。

 最速は143キロをマークしたが、それ以上に抜群の制球力が光った。和田SAは「今のプロにはいない左の本格派。1年目からローテに入れる。鍛えれば20勝投手になる可能性もある」と目を細めていた。

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