釘宮3安打完封!日大三が創価下し16強

 「高校野球・西東京大会4回戦、日大三7‐0創価」(18日、八王子市民)

 大会4連覇を狙う日大三が創価にコールド勝ちし、16強入りを果たした。エースの釘宮光希投手(3年)が、3安打完封した。

 かつての仲間に負けていられない。釘宮が名門の背番号1としての責務をきっちりと果たした。今大会初登板初先発で7回完封。「ゼロに抑えることを考えた。緊張はなかったです」。堂々としたマウンド上とは違い、小声でうつむきがちに初々しく心境を語った。

 175センチと大柄ではないが、センスの塊だ。全国屈指の強力打線で3番を務め、登板しない時は中堅に入る。この日は、130キロ台後半の直球と大小2種類のスライダーで、昨年まで2年連続4強の難敵に危なげない投球。打撃でも初戦の無安打から一転3安打。小倉全由監督(57)は「外すぞ!と言って気合を入れたんですよ」と、復調にニンマリだ。

 中3夏に16歳以下の日本代表に選出。今秋ドラフト候補の田嶋(佐野日大)、浅間(横浜)らと、世界選手権で銅メダルを獲得した。注目を集める元チームメートを「すごいヤツらばかりなので…」と持ち上げるが、輝きは負けていない。

 6月末の佐野日大との練習試合では、田嶋と再会。「すごい球を投げていたので『どうやっているの?』と聞いたりしました」と謙虚な姿勢で臨みつつ、自身は7回1失点で試合も大勝。「打たれるかなと思ったけど、自信になった」と振り返った。74年の東西分割後、東京では初の4連覇を目指す日大三。中心には、ちょっぴり控えめなエースがいる。

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