【第８０回】今井美亜（２３)＝富山・１０６期＝

　世の男性は“ギャップ”が好きだと聞く。小さな身体から繰り出される今井の豪快ターンを見れば、一発でほれ込むこと間違いなしだ。

　「攻めるレースを心がけています。行く！と見せかけて差すっていうのもやりたいんですけど、苦手なんですよね」とデビュー４年目らしい、積極的なレーススタイルを信条としている。その効果か、今期勝率は６点近くと前期から１点以上もアップ。今注目を集める女子レーサーの一人だ。そんな彼女のリフレッシュ方法と言えば「練習と整体、あとは同県に住んでいるばあちゃんに会いに行ってます。旅行も好きで、この間は北海道に行きました」。富山出身らしい、自然環境で体と心のメンテナンスに取り組んでいる。

　今後の目標を聞くと「地元三国の女子王座です。今まで（規定の）事故率０・４０をクリアしたことがないので、事故をしないように。あとは余裕を持って行けるように勝率を稼ぎたい」。地元での大一番へ向け、一歩ずつ経験値を積み重ねている。