小沢仁志・前編 河原での決闘シーン、やりすぎた

 【「スクール☆ウォーズ」序盤の主要登場人物、番長の水原亮を演じたのが当時22歳の小沢仁志だ。1990年代半ばに「SCORE」などのアクション映画でブレーク、現在はバラエティー番組でもコワモテぶりで人気を博す。第6回「涙の卒業式」での、滝沢賢治(山下真司)との河原での壮絶な決闘シーンと「俺、ラグビーやっときゃよかったかな。先生、俺、俺よぅ…」という名ゼリフは語りぐさになっている】

 僕は高校1年の後半からバレーボール部で、県で2~3位に入って中国大会まで行きました。だから勝敗の流れはチームワークで変わっていくのはわかっていましたが、ラグビーと違って、チームのために体を張ってタックルに行くとか、そういうのはない。格闘技じゃないですし。

 ラグビーの体を張って仲間を助けに行くっていうのは、他のスポーツにないものです。スポーツを越えている部分があって、いわば戦争ごっこみたい。ケガをしようが、骨折しようが、助けに行かなきゃならない。まさに格闘技です。

 僕は格闘技とかケンカって嫌だな、という気持ちがあったんですが、「スクール☆ウォーズ」はまさにそういう内容です。小沢仁志さんとの決闘シーンは、嫌だったけど「嫌」とは言えなかった。大変なシーンでした。

 小沢さんはまだ駆け出しで、アクションの時もフラフラしていていて、「どうした?」って聞いたら「飯食ってない」みたいな。「スクール☆ウォーズ」そのままのような感じで来ていました。

 決闘のリハーサルは水のないところでやりました。僕が小沢さんの首根っこを押さえて「1、2、3、4」くらいで顔を上げて息をする、というふうに打ち合わせて。でも、本番になるとテンションが上がって「5、6、7、8」くらいまで押さえつけてしまって、小沢さんが水を飲んで「山下さん、そりゃないよ」って。こっちもカーッとなっていて、申し訳ないなと思いました。そこで…。

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