「ごま豆腐」が大豆不使用でも「豆腐」を名乗る理由は江戸時代にあった!?現代のオススメアレンジとともにメーカーが解説

 スーパーマーケットの豆腐売り場で、最近スイーツ系の豆腐製品をよく見かけるようになった。甘いのに罪悪感が少ないということで、健康志向の人を中心に支持を集めているようだ。その中にあった某チョコレートブランド監修というごま豆腐が気になり手に取ったところ、なんと、大豆が不使用だった。

 大豆も使っていないのに、なぜ「豆腐」を名乗るのか--。スイーツ系のごま豆腐を多く手掛ける、株式会社ふじや食品商品企画開発室の中島靖浩氏を直撃した。

 「ごま豆腐という名前は平安時代に生まれたものと言われています」

 中島氏の話によると、肉や魚を絶つ修行僧にとって、ごまは脂質が豊富で効率の良いエネルギー源であり、腹持ちも良い理想的なスタミナ食だったという。また、ごまを細かくすり潰す手間のかかる工程そのものが「修行」の一環と考えられていた。

 日本には、ごま豆腐以外にも、枝豆豆腐や玉子豆腐など、豆腐の形状を模した食品が多く存在する。「日本に『○○豆腐』が多くあるのは、江戸時代の豆腐人気が影響しています」と中島氏は語る。

 江戸時代になると、豆腐は庶民的な食材として大流行。豆腐の料理書はベストセラーになり、日本では豆腐を模した食感・形態の商品は総じて「○○豆腐」と名付けられる傾向が強まった。これが影響してか、江戸時代の料理書にも豆腐風に固めた料理を「○○豆腐」という名称で呼ぶ慣習が見られるそうだ。

 「本来のごま豆腐は、練りごまを葛粉で固めた料理ですが、弊社ではごま豆腐を時代に合わせて進化させたいと思っています」

 ふじや食品では、ごま豆腐はごまを使ったなめらかな食品だと定義し、ごま豆腐の新しい楽しみ方を提案し続けている。販売するスイーツ系ごま豆腐は、まさにその筆頭。実際、同商品はSNSを中心に若年層の間で話題を集め、2019年の販売開始から6年で約3200万食を売り上げるメガヒット商品となった。

 とくに今の時期におすすめなのが、ごま豆腐を温める方法だという。同社の公式ホームページでは、チーズフォンデュやドリア、ぜんざいなど、多彩なレシピが提案されている。1200年のごま豆腐の歴史に想いを馳せながら、時代とともに進化するごま豆腐の濃厚な味わいを楽しみたい。

 (デイリースポーツ特約・桐田えこ)

編集者のオススメ記事

WOMAN最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス