尾木ママ、故郷滋賀の県名変わらず安堵

 滋賀県が実施した世論調査で、県名変更を「否」とした回答が82・8%となり、県が県名変更の検討を中止したことについて、滋賀県出身の尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が27日、「救われた」などとコメントした。

 滋賀県坂田郡伊吹町(現・米原市)の出身で、15歳までは滋賀で過ごした尾木ママにとって、県名変更は切実な問題であったらしい。

 変更反対派の尾木ママは、今回の議論について「ナンセンスも甚だしい…」と切り捨て「認知低ければ 皆さんに知られる努力こそ 県民の叡智集めて取り組みたいものですね…」と正論を述べた。

 そして「小手先の議論 逆に全国から笑われてしまいますよ」と古里に沸き起こった騒動を心配していた。

 しかし、世論調査の結果ははっきり「否」と出て、尾木ママは「県民の良識には救われました」とひと安心した。

 そんな尾木ママ自身は、先の大津市の中学校でのいじめ自殺事件でも第三者委員会の調査委員を務めるなど「仕事で恩返ししようと考えていますよ」と古里への思い入れは強い。

 滋賀県では県名の認知度が低いことから、2月県議会で県名変更の提案があり、その後「琵琶湖県」「近江県」など具体的な名前も出て議論が起こっていた。しかし県が実施した世論調査の結果、「変える必要はない」が82・8%だったことが27日に発表され、県名変更論争に終止符が打たれた。

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