国民的テレビ時代劇「必殺」シリーズ初期4作の秘蔵資料集が出版 超レア!当時の貴重な「番宣広告」も収録

 1970年代前半に国民的なテレビ時代劇としての地位を確立した「必殺」シリーズ(朝日放送・松竹制作)だが、当時生まれていなかった“後追い世代”の編者によってまとめられた新刊書籍が注目されている。当時のテレビ番宣広告などリアルタイムの熱気が伝わる初期4作の一次資料を発掘した「必殺シリーズ全話秘蔵資料集 1972-1974」(立東舎、税込3520円)が出版され、31日には都内で3人の識者による発売記念トークイベントが行われる。

 対象作品はシリーズ第1弾「必殺仕掛人」(72年9月~73年4月)、第2弾「必殺仕置人」(73年4~10月)、第3弾「助け人走る」(73年10月~74年6月)、第4弾「暗闇仕留人」(74年6~12月)の初期シリーズ4作。大阪・朝日放送テレビに秘蔵された番組の概要、各話の紹介、舞台裏の話題という番宣資料3種や幻の企画書などを収録した。計122話のエピソードごとに解説を加えたシリーズ初の本格資料集となる。

 中でも目を引くのが、巻頭にカラーで収録された4作品の「番宣広告」。「必殺仕掛人」は山村聡、緒形拳、林与一の3人がピンクと赤の中間色のようなポップな色彩(強いて言えば「ローズレッド」)を背景に“敵”を見据える斬新なデザインだ。「必殺仕置人」は山﨑努、藤田まこと、高松英郎、沖雅也の4人を正面から撮った顔の左半分がそろって影になっており、ビートルズの初期アルバム「ミート・ザ・ビートルズ」(64年発売の米国版)のジャケットを彷彿とさせる。「助け人走る」は主演の田村高廣が先頭に立って疾走し、「暗闇仕留人」は石坂浩二と藤田まことという異色の顔合わせが上段に並んだ。

 編者は1980年生まれのライター・高鳥都氏。小学生時代からテレビの再放送などを通してリアルタイムでは観られなかった旧作も追い続けた。2022年以来、「必殺シリーズ秘史 50年目の告白録」、「必殺シリーズ異聞 27人の回想録」、「必殺シリーズ始末 最後の大仕事」、「必殺シリーズ談義 仕掛けて仕損じなし」と題した4冊の“必殺本”をいずれも今回と同じ立東舎から刊行。作品に携わったスタッフ、キャスト、関係者らの証言を幅広く収集した労作として注目されてきた。

 新刊の出版を記念したトークイベントは31日に東京・西荻窪の今野書店主催で開催され、高鳥氏に加えて、漫画家の近藤ゆたか氏、脚本家の會川昇氏が出演。番宣資料の価値や読みどころ、発掘秘話が明かされ、アウトロー時代劇が全盛だった1970年代を検証する。会場チケットは即日完売したが、オンライン配信チケットは発売中。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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