レバー嫌いのアムールヒョウがSNS上で大きな注目を集めている。

「ピンちゃんはレバーが嫌いです。しかしお腹は空くのでしゃあなしにレバーに挑戦（いやいや舐めた痕跡が表面に）。そしてこの表情である…」

とその模様を紹介したのは福山市立動物園の公式Xアカウント（@FukuyamaZoo）。

置かれたレバーを前に、なんだか切なそうな目をしてたたずむピンちゃん。肉食動物なら部位に限らずムシャムシャと肉を食べてしまうというのは大きな間違い。人間と同じように個体によってちゃんと好き嫌いがあるというわけだ。

猛獣担当（獣医）にお話を聞いた。

ーーピンちゃんのプロフィールをお聞かせください。

担当：16歳のメスです。シャーと怒ることも多いけど、とても寛大な性格。飼育員を遊びに誘うような素振りもあります。トレーニングを覚えてくれるなど、とてもかしこい子です。

ーーその後、ピンちゃんはレバーを食べることができたのでしょうか？

担当：投稿の次の日には、ほぼ完食していました。

ーーご投稿に対し大きな反響がありました。

担当：必要な栄養素を補うためにレバーを含めたメニューにしているのですが、ピンはいつも他メニューを先に完食し最後にレバーを残します。そのまま食べないこともあるのですが、この日の投稿のように最後に残ったレバーを前に、食べようか食べまいか葛藤していることもよくあります。

今回の動画も飼育員としてはおなじみの光景だったのですが、普段から当園のＸを見てくださっている方々だけでなく、思いがけず多くの方の目に留まったようで驚いています。嫌いなメニューをわざわざ与える理由や、肉食獣でもお肉に好き嫌いがあること、ヒョウも意外と露骨に嫌な顔をすることなど、いろんなことに興味を持っていただいている様子が分かりましたので、またアムールヒョウのごはんや、普段の様子、アムールヒョウの魅力などたくさんお伝えしていけたらと思います。

これを機にアムールヒョウに興味を持っていただける方が増えるとうれしいです。

◇　◇

SNSユーザー達から

「嫌なんだ！？可愛い

(自分も無理だから、気持ちはわかるよw)

やはり、動物にも味覚や好みってあるんですねぇ…

うちのお犬さまも、コーヒーをすこーし、あげるのがルーティーンなのですが、いつものがきれてる時に、インスタントを分けたら、まずーいっていって、飲まなかったですw」

「ごめんなさい！うちの猫の話をさせていただくと、超新鮮な豚のレバーを焼いたものが大好きです！（もちろん人用のもので、人が食べても最高に美味しい状態です）

だけど鳥のレバーは嫌いなんです。（笑）色々と好みがありますよね～」

「ごま油と塩つけたら美味しいよ！」

など数々の驚きの声や共感の声が寄せられた今回の投稿。なお福山市立動物園のXアカウントではこのほかにも折々、ピンちゃんの生活を紹介している。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

（よろず～ニュース特約・中将タカノリ）