錦織“ジャニーズネタ”満載の舞台演出

 少年隊の錦織一清(48)が演出、主演する舞台「熱海殺人事件」が12日、東京・サンシャイン劇場で初日を迎えた。2010年に死去した劇作家・つかこうへいさん(享年62)の代表作の演出に初挑戦した錦織は、所属事務所・ジャニーズの爆笑ネタを盛り込む舞台を完成させた。

 犯人・大山金太郎役を演じたA.B.C‐Zの戸塚祥太(26)が本物のタバコを吸うシーンでは、熊田刑事役の俳優・逆木圭一郎(54)が「お前の事務所はタバコも女もダメってうわさだよ」。海辺の回想シーンでは婦人警官役の黒谷友香(37)に戸塚が、「海で歌う歌といえば近藤真彦先生のブルージーンズメモリー。近藤先生のレーサーとしての偉大さがわからんとね?」と語るなど“Jネタ”で笑いを誘った。

 99年の「蒲田行進曲」出演以来、つかさんを師と仰いできた錦織は、演出と主人公の部長刑事・木村伝兵衛役の“二刀流”で奮闘。約2時間の舞台で長ゼリフをまくし立てるように発し「久し振りに、つか芝居のセリフを言わせてもらった。つかさんが生き返ったみたいな感じがしますんで、うれしいです」と喜んだ。

 舞台は21日まで。26~28日に京都南座で上演する。

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