【大場久美子 6】いつ死んでも悔いはない

 死という文字が目に飛びこんできてビックリされましたか(笑)自殺未遂は何度かやりましたよ。かわいい自殺未遂ですけどね。

 厳格な父に「お前はバカだから、他の人に質問すると恥をかくから、分からないことがあったら人に聞かず、全て親に質問をしなさい。」と言われ続けました。そんな環境のせいか、幼少の頃から自分の意見を主張できず、言葉数も少ない子どもでした。今の性格からは想像もつかない内向的な子どもでしたから、友達とコミュニケーションがとれず、よくイジメにあっていました。「世の中で嫌いなものは?」と聞かれると「人間」と答える生意気な子どもでした。

 イジメで登校拒否が続いて、家でふと目に入った新聞記事「赤ちゃんが扇風機の風にあたって皮膚呼吸ができず死亡」。小学校2年生の夏、扇風機の風をあびながら「ママ、パパ、さようなら」と、心で何度も唱えて眠りにつきました。数時間後、木造でクーラーもない真夏の暑い部屋で、心地よい扇風機の風をあびながら、いい汗をかいて爆睡から目が覚めました。「私…生きてる」小学2年生の育った体では、扇風機の風をあびてもしっかり皮膚呼吸できますよね(笑)。

 私は大人になれるの?生きていけるの?そんなことばかり考えていた幼少時代。学校に顔を出さない私を心配して、学校帰りに家に寄ってくれた友達に「私は鉛筆なの、削っていったら、私はなくなっちゃうの!」というと「削ってなくなったら、新しいの買えばいいじゃん」と言われた時は「そうだなぁ」と素直に納得できました。

 波瀾(はらん)万丈な人生ではありましたが、なかなか体験できない芸能活動をさせていただいたり、たくさんの方々が応援してくださり、支えてくださっていることに深く感謝しています。残りの人生、実るほど頭を垂れる稲穂のように。他が為にの気持ちを忘れずにお役にたてる自分でいたいです。

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