俳優のティモシー・シャラメ（２８）が、今年のアカデミー賞主演男優賞を逃し落ち込んだという。伝記映画『名もなき者／Ａ　ＣＯＭＰＬＥＴＥ　ＵＮＫＮＯＷＮ』でボブ・ディランを演じたティモシー、同賞にノミネートされていたものの、最終的に『ブルータリスト』のエイドリアン・ブロディが栄冠に輝いていた。

　ちなみに２０１７年にも『君の名前で僕を呼んで』で同賞にノミネートされていたティモシーだが、その時は『ウィンストン・チャーチル／ヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンに敗れていた。

　ティモシーは米版ヴォーグ誌にこう語る。「授賞式に５人がいたとして、敗れた４人は帰路の途中、レストランで『くそっ、勝てなかった』って思わないはずがないよね？」「人が僕を『頑張りすぎ』と呼んでも構わないし、何て言おうが知ったことじゃない。実際にやってるのは僕なんだから」

　アカデミー賞こそ逃したものの、ティモシーは『名もなき者』での演技で全米映画俳優組合（ＳＡＧ）賞の最優秀主演男優賞を受賞、受賞スピーチでは「偉大な俳優の一人になりたい」としてこう語っていた。「この役への努力や僕にとっての意義を控えめに語るのが最も上品な対応であることはわかっています。しかし真実を言えば、これは僕の人生の５年半を費やした挑戦でした。比類なきアーティストで真のアメリカの英雄、ボブ・ディラン氏を演じるために、自分の持てる全てを注ぎ込みました」「彼を演じられたことは生涯の栄誉です」「主観的な評価であることは承知していますが、僕は真に偉大さを追求しています」「通常、人々はこのようなことを口には出しませんが、僕は偉大な人物の一人になりたいと思っています。今夜この場にいる偉大な人物たちに刺激を受けています」「マイケル・ジョーダンやマイケル・フェルプスと同じように、ダニエル・デイ・ルイス、マーロン・ブランド、ヴィオラ・デイヴィスにも刺激を受けています。私もその仲間入りを果たしたいので、心から感謝しています」「この賞はそれを意味するものではありませんが、これからも前進し続けるための、さらなる原動力、さらなる弾みとなるものです。本当にありがとうございます」