ヒット曲「想い出のサマー・ブリーズ」で知られるジム・シールズが死去した。８０歳だった。ダッシュことダレル・クロフツと組んだソフトロックデュオ、シールズ＆クロフツの片割れだったジム・シールズは「慢性疾患」との闘病生活の末、６日に他界したことを、妻のルビー・ジーン・シールズが発表した。

　さらに、いとこのブレイディ・シールズは、ツイッターにこう綴っている。「ジェームズ『ジミー』シールズが亡くなったことを今知りました。彼の妻のルビーと子どもたちのことを思うと、胸が張り裂けそうです。どうぞ彼らのために祈りを捧げてください。彼の残したものは、何と素晴らしいレガシーなのでしょう」

　「ふたりのメロディ」や「僕のダイアモンド・ガール」などのヒット曲を持つジムの訃報に追悼の言葉が多く寄せられている。ライバルと言われた７０年代のソフトロックデュオ、イングランド・ダン　ジョン・フォード・コーリーのジョンはジムを称賛し、こう綴っている。「どこから始めたらいいかも分からないけど、僕は音楽人生の大部分をジムと過ごしたんだ。僕らは、特にミュージシャンとして、常に意見が一致していたわけではなかったけど、いつも仲良くやっていたよ。彼は誠実で、正真正銘の音楽の天才で、とても深い洞察力のある思索的な人だと思ったね。彼は唯一無二のグループに属していたんだ」

　シールズ＆クロフツは１９６９年に結成され、ジムがギター、サックス、ヴァイオリンを、ダレルがギターとマンドリンを担当した。

　同グループの最大のヒット曲とされる「想い出のサマー・ブリーズ」は、１９７２年のリリース時にビルボード・ホット１００チャートで６位にランクイン、また１９７４年にはアイズレー・ブラザーズのヒット曲にもなっていた。