ザ・フー、新アルバム製作へ向け再結成

 ザ・フーが近々、ニューアルバムに向けて再結成するようだ。フロントマンのロジャー・ダルトリーによれば、ギタリストのピート・タウンゼントは新作に向けて「約90曲」を作りを終えているそうで、ザ・フーらしいサウンドになっているという。「来年にツアーをやる予定はないけど、アルバムは作るかもね。俺が感情を込めて歌える曲を見つけ出さなきゃいけないけどさ」「ピートは俺より冒険心が少ないから、定番っぽい曲が揃っているって言うんだけど、俺は『ジャズ・アルバムやってもいいんじゃないか。俺たち2人がやるんなら、それもザ・フーだろ』って言ったんだ」

 過去には今は亡きキース・ムーンとジョン・エントウィッスルと共に4人で活動していたザ・フーは、2006年に発表した『エンドレス・ワイヤー』に続くアルバムに取り掛かった後、翌年にツアーに出る可能性もあるようだ。ロジャーは「かつては4人だったのに比べて、今は俺たち2人だけだから、音楽から生み出される共生関係となっているんだ。だからどうなるかは見てのお楽しみだね」と語った。

 現在69歳のロジャーは、1973年発表の『四重人格』からの全曲を披露した昨年のアリーナツアーは、身体的にかなり辛かったとMOJO誌に続けている。「2015年には間違いなくツアーをするけど、それが最後になるだろうね」「最後のショーというわけでなくて、最後のツアーさ。俺らの年齢では、ツアーであちこち回るのはしんどいからね。回復するのに6か月もかかるんだ。『四重人格』のライブですっかり俺はくたくたになっちゃったよ。マイク・タイソンと10ラウンドも試合するようなもんさ」

(BANG Media International)

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