相葉雅紀インタビュー 障害のある共演者に「最初は戸惑い」も本気のノック打ち込むまで積み上げた信頼 主演映画「4アウト」

主演を務める相葉雅紀(撮影・堀内翔)
主演を務める相葉雅紀(撮影・堀内翔)
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 映画「4アウト -もう一度、プレイボール-」が6日に公開される。身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話をもとにした感動作。特別協力するデイリースポーツでは、キャスト、スタッフを直撃し、互いにキャッチボールするようにインタビューを連ねていく集中連載を開幕する。トップバッターを務めるのは、もちろん主演の相葉雅紀(43)。主人公の監督を演じ、チームメートと撮影に取り組んだ日々を振り返った。

 “チームの監督”として熱く、優しい現場になるように、撮影の内外でチームを引っ張った。身体障害者野球チームの指揮官を演じ、「今回の現場ではずっと監督と呼ばれていました。劇中の言葉でもあるように、チームの監督として、いい家族を作りたい思いでいろんな方と接していました。一人一人が熱い思いを持ってみんなで作った映画になりました」と口調は熱を帯びた。

 キャストやスタッフともメッセージを積極的にやりとりし、食事にも行くなど壁を作ることなく接した。「撮影の現場経験のない選手の皆さんが、言いたいけど言うタイミングが分からないことがあれば、現場の制作チームと会話を促してあげたりとかはしていましたね。みんなで楽しく作り上げました」と振り返った。

 社会人野球を戦力外後、再就職先の障害者スポーツセンターで野球をやりたい障害者たちと出会い、監督として野球チームを率いる役どころ。実際のスタジアムでの撮影は一丸で乗り越えた。「選手を演じるキャストの皆さんの緊張は伝わってきた」という。

 「台本では『ここで打つ』『ここで外野の頭を越える』『ポテンヒットを打つ』とか、文字では分かっているんですけど、それを本当に撮影の本番でやらなければいけないのは緊張感ありましたね。本当の試合中のような雰囲気が漂っていました」

 野球経験者ではあるが、元メジャーリーガーの井口資仁氏らからノックの指導を受けて役作り。トラブルによって試合シーンの撮影が止まった際、多くのエキストラが参加していたこともあり、相葉がグラウンドに出て撮影に関係なくノックを打って盛り上げたこともあったという。

 「トラブルで時間が大きく空いてしまった時があり、観客役もエキストラさんもいっぱい呼んで撮影をしていたんです。何か楽しませることができないかと思い『じゃあ、ノックします』と言わせていただきました。(選手役の)みんなも本当に上手で、こちらも本気で打ってもほとんど捕ってしまうので驚きました。盛り上がってくれてよかったです」

 実際に障害のある共演者もおり、「最初は何をしゃべったらいいのか戸惑いはありました」とも打ち明けた。「皆さんと一緒にいる時に『これ、笑っていいのかな』とか思うこともあったんです。結構、冗談を言うんですよ」と接し方に当初は迷いながらも「それが、次第に分かってきて、むしろ笑かしに来てるんだって気がついたんです。すごく明るい方たちで、彼ら本人ではないから分からないけど、やっぱり壁を一つ乗り越えてきてるんだと感じました」と実感した。

 距離が縮まるにつれて遠慮はなくなり、全力のノックを打ち込むまでに信頼は厚くなった。温厚なイメージのある相葉だが、選手に対して怒鳴るシーンは、まさに迫真の演技。「メガホンを投げつけるんですけど本番で割れたんですよ」と偶然も重なり、「あまり僕が怒るイメージはないと思うので、ビックリした選手はいたかもしれないですね」と笑った。

 「落ち込んでいる時や前を向けない人のひと押しになる映画だと思いますし、明日も楽しく生きてみようと思える映画にできました」。相葉らしい思いを込めた一作となった。

 ◇相葉雅紀(あいば・まさき)1982年12月24日生まれ。千葉県出身。99年に嵐のメンバーとして16歳でCDデビュー。近年の出演作として、ドラマ「今日からヒットマン」(23年)、『大追跡~警視庁SSBC強行犯係season2~』(26年)、舞台「グッバイ、レーニン」(25年)など。血液型AB。

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