「マイアミの奇跡」川口能活氏「ある意味、狙い通り」「唯一の弱点」怒濤の猛攻 シュート28本…ブラジル相手に歴史的大金星を振り返る
アンジャッシュ・渡部建が4日、自身のYouTubeチャンネル「渡部のサシ飲み」を更新した。ゲストは、サッカー元日本代表・川口能活氏。
川口氏はGKとして国際Aマッチ通算116試合に出場。勇猛果敢な飛び出しと驚異的な反射神経を武器に「炎の守護神」と呼ばれた。1996年には五輪代表として王国・ブラジルを撃破した「マイアミの奇跡」の立役者として世界中を驚かせた。
渡部は「マイアミの奇跡」について質問。日本サッカーの五輪出場は銅メダルを獲得した1968年メキシコ以来、実に28年ぶりだったことにも触れた。
川口氏は「そうですね。28年ぶりの出場権を得て…。アトランタオリンピック代表の世代は何としても世界の扉を開きたいという野心がある選手たちが多かった。予選を突破することを第一に考えるんですけど、その先も見てました」と振り返った。
渡部が「いざ予選をクリアして。組み合わせのとき。どういう印象だったんですか?ブラジルと同じ組になって」と聞くと、川口氏は「正直、きついなと思いました…。(メディア等には)強気な姿勢を見せてました。まだ、まだ自分も若かったし、弱みを見せたくないっていうのもあって」と苦笑した。
つづけて「ブラジルとやれる楽しみは当然あるんですけど。ブラジルの強さを僕らは分かっていたので、どこまでやれるかっていう楽しみな反面、怖さもありましたね…」と決戦を直前に控えた当時の心境を率直に明かした。
渡部は「結果、シュート28本打たれて」とブラジルの猛攻を防ぎ続けた川口氏の姿を述懐。「そのときの映像もさんざん、僕、見たんですけど。いわゆる僕ら素人から見るゾーンみたいな感じなんですか?」と聞いた。
川口氏は「そうですね…。まず動きが軽いし相手の動きがよく見えるし。なぜか、自分の感覚としてはボールが自分の懐に入ってくるという感じ…」と述懐。つづけて「ゴールキーパーをやっている方には何度か経験があると思うんですけど。打たれるシュートをほぼ防げる時ってあるんですよ。そういった感覚はあるんですけど…。ブラジルという強い相手に、その状況を引き出してもらった」と振り返った。
怒涛のようなブラジルのラッシュを弾き返しつづけ、後半27分に日本が先制。ブラジルDFとGKの間に生まれたスペースを突いた伊東輝悦選手が値千金の決勝ゴールを奪った。
川口氏は「このまま終わってほしかったし…。(監督の)西野(朗)さんも『ブラジルの弱点は』って、ずっと言ってたんですよ。『そこがもう唯一の弱点だ』って。ある意味、狙い通りの」と指揮官からも、センターバックとGKのスペースを突くように指示が出ていたと説明した。
先制されたブラジルは捨て身の反撃。川口氏は「15分から20分ぐらいだったんですけど、そこからの時間が本当に長かったですね…。僕が立ってるゴール前から電光掲示板が目の前に見えるんです。針の時計が全く進んでないですよね。体感で言うと、もう1時間ぐらい…」と歴史的な激戦を振り返っていた。
