【山田美保子のミホコは見ていた!】京都・男児死体遺棄事件報道「Nスタ」の場合

 京都府南丹市の安達結希さんが行方不明となり、16日未明、死体遺棄容疑で父親の優季容疑者が逮捕されてからも、関連報道が後を絶たない。

 同時にワイドショーでは複数のコメンテーターから苦言に近い私見が相次いでいる。概して番組の大半を割いて繰り返し報じる様子に対してのもので、MCの中には同調する者も少なくない。

 とは言え、結希さんの無事を願い続けていた人々が、最悪の結果に感情の行き場を失っているのも事実。「真実を知りたいという視聴者のニーズに応えるべき」という現場の姿勢も理解できよう。

 20日、スタッフと話し合いを行った結果の番組方針を伝えたのは「Nスタ」(TBS系)のメインキャスター、井上貴博アナウンサーだった。

 「今テレビをつけてくださっている皆さんがグッと重いものを感じる時間というのが長くなってきていると思うんです」と胸に手をあてながら視聴者を気遣った同アナは、なぜ当該事件が起きてしまったのか事実に基づいて伝えるのは大切だと考えるが、必要以上に時間を割いて伝えることは「違う」と。そこで同日は、新たにわかったことに焦点を絞って伝えることと、被害者の顔写真を極力使用しない形でVTRを作るということに基づいて構成していくと説明した。

 その後も、扱う分数や、その後の項目などを明確に伝え、視聴者の逃げ場を作り続けた井上アナ。中継を担当した長田ゆりディレクターも、落ち着いたトーンで冷静に伝え続け、小学校付近を映したカメラは児童が映らないように配置されていた。

 スタジオでは7日間にわたって現地取材をしていたので伝えたいことは山ほどあったと思われる高柳光希アナが、疲弊した地元住民の心情に寄り添いつつ、視聴者の「知りたい」にも細やかに応えていた。そして計3回の関連ニュース中、被害者の顔写真が使用されることはなかったのである。「子供をどう守っていくかが今後の議論」と結んだ井上アナは、三陸沖を震源地とした地震と津波警報を伝える際にも出水麻衣アナと共に避難を呼びかけながら、沿岸部の住民を思いやった。

 エンディング、「こういうときは音楽の力も大変重要になります」と、30分繰り下げて始まる『CDTVライブ!ライブ!』のMC・えとちゃん(江藤愛アナ)へ繋いだことも評価されている。井上アナが平日版メインキャスターとなって9年。「Nスタ」は今日も視聴者に寄り添い続ける。

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