片岡凜 理想の演技は映画「ブラックレイン」の故松田優作さん「立っているだけで後ろにナイフが見える」

 俳優・片岡凜(22)の演技力に、高い評価が集まっている。公開中の映画「鬼の花嫁」で、姉・柚子への嫉妬心をむき出しにする妹・花梨役を好演。2024年度前期のNHK連続テレビ小説「虎に翼」では朝ドラ初挑戦にしてミステリアスな少女・森口美佐江役と、後に生まれたその娘・並木美幸役という2役に挑み、話題となった。次なる目標を「主演」と明言し、目指すステージを「唯一無二の俳優になりたい。異次元な表現ができる人でいたい」とキッパリ。高い志で、演技に向き合っている。

 透明感にあふれ、どこかあどけなさも残す22歳の美女。それがカメラを通すと、姉への嫉妬に狂い、筆舌に尽くしがたい意地の悪さで姉を追い込む“究極の悪女”に変身する。

 霊力を持つ「あやかし」と人間が共存する世界が舞台。さげすんでいた姉が突然、世の中の頂点に立つ鬼一族の次期当主(永瀬廉)と結婚するという最高の名誉を手に入れたことで、激しい憎悪を募らせるという役どころだ。

 「私、嫉妬はしないんですよ。ライバルもいないし、自分しか見ないタイプなので」と話すように、自身の性格とはかけ離れた役。だが撮影に入ると、自分の中のスイッチを鮮やかに切り替えた。「現場はポジティブな空気が流れていたんですけど、私は現場でおしゃべりをするというより芝居に集中してしまうタイプなので、比較的、静かに向き合いました」。自ら緊張感を作り出し、準備段階でヒール感を育んだ。

 「彼女が持っている正義さえも、悪にしようと思いました。姉ではあるけれど、どこか見下しているというか、とことん追い詰めなきゃと意識して」。台本を読み尽くし、花梨の一番の理解者になると心がけたことで、自然と演技に没入することができた。

 目標である「唯一無二の俳優」を目指す中で、理想とする演技がある。圧倒的な存在感を誇り、40歳の若さでこの世を去った故・松田優作さん。その遺作となった映画「ブラックレイン」で演じたヤクザ・佐藤浩史役。父親が好きで一緒に何度も見た映画だという。

 「あまりしゃべらない役だったんですけど、立っているだけで後ろにナイフが見えるんです。それくらい感じるものがあって、そこに引き込まれて。松田優作さんが元々持っている人間的な部分がにじみでているのかなと。そのような俳優さんは魅力的だなと」

 21年に芸能界入りして4年あまり。「虎に翼」や、24年10~12月放送のTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」など、話題作に次々と出演している。確かな手応えをつかみつつ、今後目指す道を「私の中で、常にずっと『ヒロイン』を探しているんです。ヒロインとしてできる作品に出演したいです」と独特の言い回しで表現。その舞台にたどり着くため、日々研鑽を積んでいる。

 ◆片岡凜(かたおか・りん)2003年10月6日生まれ、群馬県出身。2022年にシンガー・ソングライターの優里の楽曲「レオ」に出演し俳優デビュー。24年にはNHK連続テレビ小説「虎に翼」、TBS系「海に眠るダイヤモンド」に出演。25年に映画「この本を盗む者は」で声優初挑戦。26年にはテレ東系「キンパとおにぎり~恋するふたりは似ていてちがう~」に出演。血液型O。

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