【山田美保子のミホコは見ていた!】大谷も梅ちゃんも。スポーツネイル流行の兆し
27日(日本時間28日)、ワールドシリーズ第3戦のドジャース-ブルージェイズ。大谷翔平選手は1番・指名打者で先発出場し、2発のソロ本塁打を含む4連続長打で119年ぶりとなるワールドシリーズ最多記録に並んだ。
2本目のアーチで実況アナが叫んだのは「大谷はホームランもキレイだが指先もキレイ」。それは大谷が施しているスポーツネイルが関係しているのではないだろうか。
アスリートたちの間で爪の重要性が見直され始めたのは今から10年程前のこと。一般社団法人アスリートネイル協会が発足し、日本でも注目されるようになったのだ。爪をメンテナンスすると感覚が一定に保たれ、スポーツパフォーマンスに好影響がもたらされる。
男性客も多い人気ネイルサロン「SPA NAIL&OCULI表参道店」の店長・荒木恭子さんによると、「通常のケアやアートを施す男性のお客様の他に、野球やバレーボール、バスケットボール、テニスやボルダリングなどをされている方で爪の補強にみえる方が増えつつあります」という。
また足の爪の補強は、サッカー、ゴルフ、陸上などの選手には欠かせないケアになっているとか。確かにスポーツをしない者でも、手足の爪が割れていたり薄くなっていたりしたら指に力が入りづらいし集中力を欠くことになるものだ。これがプロのアスリートならば深刻な事態と理解できる。
二刀流の大谷ならば、ピッチャーとしてコントロールを定めるためにもマウンドで足を踏ん張る際にも強い爪が必要だ。そして我が阪神タイガースの「梅ちゃん」こと梅野隆太郎捕手を始め、ジャイアンツの甲斐拓也捕手、小林誠司捕手らがネイルやネイルシールを施しているのもファンの間ではよく知られている。
これは爪の補強以外に、指先を明るく見せることでサインが見えにくい状況でも投手との連携をスムーズにするためのもの。2024年の夏の甲子園から高校球児の間でも捕手のマニキュアが許可されている。
「実はサロンの近所の高校に通う野球部員の男子もお客様です」とは前出の「SPA NAIL~」荒木店長。さらに、「アスリートの方だけでなく、御自分の爪で弦を弾くギターやベース、ウクレレ担当のミュージシャンの方も爪の補強に見えます。御自身の爪がピック替わりになるワケです」(同)
ジェルネイルが日本に上陸し、ブームになってから約四半世紀。スポーツネイルは一大トレンドとなりつつある。
