参院選は２０日に投開票され、愛知選挙区（改選４）に日本維新の会から立候補したプロレスラーの広田さくら氏（４７）は落選が確実となった。

　当選が厳しい状況を受け、広田氏は愛知県尾張旭市の選挙事務所であいさつ。「応援してくれた方に応えられず、悔しく、申し訳ありません」と、時に涙ながらに心境を語った。

　３０年間のプロレスラーとしての活動を生かし、巧みなマイクにスクワット演説を展開。スクワットを行いながら社会保険料の負担軽減、食品消費税２年間ゼロなどの政策を訴えた。「いかに飽きさせないで伝えるか、パフォーマンス性も問われる。つまらない、と言われたので自分で考えました」と振り返った。

　ＳＮＳが大きな影響力を持ったとされる今回の選挙。「３０年間プロレスをやって来て、私は周りの評価ではなく、実際の拍手や笑顔を大事にしてきました。ＳＮＳでの評価ではなく、実際にお会いした方からの言葉が私の真実です」と話した。

　今後の政治活動については「生活のため仕事を再開させます」と当面は未定としつつ「弱い立場の人を支えたい思いを、自分で表現したい」とも語った。選挙前からプロレスラー継続を宣言しており、予定通りリングに復帰する。

　復帰初陣は７月３１日に東京・新宿ＦＡＣＥで開催される同会場の２０周年記念大会「ＳＨＩＮＪＵＫＵ　ＦＡＣＥ　２０ｔｈ　Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ　～ｍｉｌｅｓｔｏｎｅ～」。広田氏はアントーニオ本多＆正田壮史ｗｉｔｈ高木三四郎と組み、尾崎魔弓＆ＨＡＲＡＳＨＩＭＡ＆納谷幸男組と対戦する。

　参院選立候補者の広田さくら氏から、プロレスラーのシン・広田さくらに戻る。