「ふざけんじゃねえ!」北野作品オーディション会場で怒号 ガラスを割って帰った名優 小沢仁志が回想「めちゃくちゃケンカっ早い」

 小沢仁志
 故山田辰夫さんの遺影を前に思い出を語る滝田洋二郎(左)、若松節朗両監督=2009年9月
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 俳優・小沢仁志が28日、自身のYouTubeチャンネル「笑う小沢と怒れる仁志/小沢仁志」を更新。俳優・伊藤健太郎をゲストに招いた。

 2人は、食事をとりながら俳優業への思いなどをトーク。小沢は、世界的にも評価の高い映画監督・北野武氏の作品エピソードを振り返った。

 小沢は、北野監督の「3-4X10月」に出演したが、その前に製作された「その男、凶暴につき」のオーディションに、2009年に亡くなった俳優・山田辰夫さんとともに臨んだ日のことを回想した。

 「辰ちゃんが先に(オーディション会場に)入っていくんだよ。めちゃくちゃケンカっ早いから。『俺、ぶちかましてくるからよ』って言いながら入っていったから。嫌な予感すんぞ、おい…って」と述懐した。

 小沢の嫌な予感は的中。山田さんの入室後、1分もしないうちに凄まじい怒号が響いたという。

 「『なんだ!てめえ!ふざけんじゃねえよ!』って怒鳴り声が聞こえてきた。(山田さんが)ドアをバーン!って開けて、ダーン!って閉めて、ガラスがバーンって割れて(退出していった)」と凄まじすぎる状況を振り返って苦笑した。

 山田さんの後に、入室した小沢は「ごめん…、静かに帰りたい…」と話し、オーディションを後にしたことを回想。伊藤を笑わせていた。

 山田さんは、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」などに出演。名バイプレイヤーとして多数の作品で活躍し、長渕剛が主演したドラマ「とんぼ」の続編「英二ふたたび」でも独特の存在感を放った。

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