GLAY 10年ぶり東京Dで新伝説 胸アツ30周年GIGに2日間10万人 TERU「愛してるぞ!」

 男性4人組ロックバンド・GLAYが1日、東京ドームで、メジャーデビュー30周年を締めくくるドームツアー「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE」を開催した。昨年5月に突入した30周年を記念した10年ぶりとなる東京ドームでの単独GIGで、5月31日と2日間で計10万人を動員。アニバーサリーイヤーのフィナーレにふさわしいド迫力ステージを展開し、新たな伝説を作った。

 10年ぶりに東京ドームに降臨した4人の勇姿に、5万人が誘惑された。ボーカル・TERU(53)が会場に向かって飛び降りる映像が流れ、実際にフライングで登場。サビ始まりの名曲「口唇」でロケットスタートし、出だしからTERUの「♪口唇に奪われた」という美声が響いた。

 両手を広げ、5万人の大歓声を一身に浴びたTERUは「ここまでたどり着いたのは皆のおかげよ!いつも一緒にいてくれてありがとうございます!30年たってもすてきな光景を見せてくれて本当にありがとう!」と感謝の三連発。「今日は一人一人に思いを込めて曲をお届けします。しっかりと受け止めてください」と会場に呼びかけた。

 ギター・HISASHI(53)とベース・JIRO(52)によるパンクナンバー「BLACK MONEY」のステージでは、2人が向き合ってテクニックを競うかのように弦をかき鳴らし、歌声をぶつけ合う場面も。ファン熱望の「HISASHI VS JIRO」の構図が実現し、光線や炎を使った演出も相まって、会場が熱く燃えた。

 リーダーでギターのTAKURO(54)は「リーダーとしてGLAYを守らなきゃと強がっていたけど、全然守れていなくて(ファンの)皆がGLAYを守ってきてくれたんだね。今日から全員GLAYだ」と5人目のメンバーとして認めたファンに向け、デモ音源になる前の未発表曲「NEVER-ENDING LOVE」をギター一本の弾き語りで公開した。

 二日目公演は「グロリアス」「BELOVED」といったヒットパレードを続け、アンコールで盟友のL’Arc~en~Ciel・hydeが「30年ともに時代を駆け抜けられて光栄です。30歳おめでとうございます」と祝福に駆けつけた。TERUとhydeが顔をつきあわせ、名曲「誘惑」をしのぎを削り合って熱唱する姿に、ファンは胸を熱くした。

 疾走感たっぷりに繰り広げられた、2時間40分のステージ。ラストでTERUは「何よりも東京ドームありがとう!ずっとずっと愛しているぞ!また会う日まで行ってきます!」とシャウトし、ファンも「いってらっしゃい!」と送り出した。これからもGLAYの伝説は続いていく。

 ◇GLAY(グレイ)1988年にギターのTAKUROとボーカルのTERUを中心に、北海道函館市で結成されたバンド。89年にギターのHISASHI、92年にベースのJIROが加入し、現在の体制に。94年5月にメジャーデビューした。97年12月にNHK紅白歌合戦に初出場。99年7月開催の「GLAY EXPO」は、国内音楽史上最大となる1公演で20万人を動員。現在まで伝説のライブとして語り継がれている。昨年5月にデビュー30周年を迎えた。

 ◆「GLAY EXPO」東京2日目セットリスト

①口唇

②嫉妬

③生きてく強さ

④グロリアス

⑤メドレー(シキナ→STREET LIFE→Missing You→都忘れ→MIRROR)

⑥BLACK MONEY

⑦NEVER-ENDING LOVE

⑧軌跡の果て

⑨つづれ織り~so far and yet so close~

⑩pure soul

⑪メドレー(BE WITH YOU→ここではない、どこかへ→とまどい→SPECIAL THANKS→春を愛する人)

⑫BRIGHTEN UP

⑬彼女の“Modern…”

⑭疾走れ! ミライ

⑮SOUL LOVE

⑯誘惑

⑰HONEY

⑱BELOVED

⑲BEAUTIFUL DREAMER

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