Lil かんさい・嶋﨑斗亜、團十郎に焼肉おねだり「おいしいとこ知ってそう」 團十郎は「斗亜君に歌舞伎の間を少し輸血する」
歌舞伎俳優の市川團十郎(47)が主演する舞台「JAPAN THEATER『SEIMEI』」が1日、東京・歌舞伎町のTHEATER MILANO-Zaで初日を迎え、開演前に團十郎、共演のLil かんさい・嶋﨑斗亜(21)、楽曲を担当したLUNA SEAのSUGIZO(55)が会見した。
平安時代の陰陽師・安倍晴明役の團十郎をはじめ市川右團次ら歌舞伎俳優が多く出演し、邦楽劇と銘打った「SEIMEI」には、ロックからSUGIZO、アイドルから嶋﨑、神楽振付には世界的なダンサー、振付師のケント・モリらが集結している。
2月19日から24日まで大阪公演を行っており、四神の朱雀役を演じている嶋﨑は「僕たちがさせていただく舞台やライブには絶対にないような大向こう(歌舞伎で声をかける常連客)があるじゃないですか。すごい新鮮でめちゃめちゃうれしい」、團十郎も「私の方は、斗亜君のファンのお若い方々がすごい目の前にいっぱいいらっしゃる場合があるじゃないですか。ああいう時は新鮮だなと思います」と、それぞれの立場から驚いたことを振り返った。
嶋﨑は「すごい勉強になることだらけで。いつも演技をさせていただく中であまりない型を意識しつつも、ちゃんとした感情の動きも表現するという、苦戦している最中。アドバイスをいただいたりして勉強させていただいています。感情の動きが少し甘かった部分もあって、人様に見せるとなった時にちゃんと伝わりきらない部分もまだまだあるのかなと。細かい部分まで」と、團十郎から助言を受けていることを説明。
團十郎は「間の取り方とかね。斗亜君に歌舞伎の間を少し輸血するというかね、アドバイス的なことだとそこが一番重要だと思ったので、そういう話をたまにさせていただきながら」と補足し、「常に勉強してますよね」と振ると、嶋﨑は「はい!全ての時間をアドバイスだと思って」と即答し、「優しくしてくださいます」と付け加えた。
東京公演中は関西から慣れない東京暮らしとなる嶋﨑を、團十郎が「東京ですと心細いかなと思ったんで。気が向いたならばご飯行こうって話は昨日したよね」と気遣うと、嶋﨑は「気はずっと向いてます。焼き肉食べたいです。おいしいところ知ってそうなので」と大歓迎。
團十郎が「ホントに行きたいなと思っておなか減った時はいいよって」と言うと、「今おなかすいてるんです」と返し、團十郎が「本番前や!今かい!」とツッコむなど、ほほ笑ましいコンビぶりを見せていた。
また、SUGIZOは21日の昼夜公演に出演することが決定。「歌舞伎の存在自体が、古典でありながら、もともとは僕ら的なロック的な芸術だと認識している。それまでの芸術の常識とか決まりを打ち破るようなアナーキズムが歌舞伎にある。その意味ではロックミュージシャンとの相性はとてもいいんじゃないかと思う。楽しみにしています」と話した。
