三谷幸喜氏「いろんな意味で老化が出てる」 旗揚げ劇団「30年の充電」経て復活公演「皆、よく生きてましたね」
劇作家の三谷幸喜氏(63)が9日、東京・PARCO劇場で、自身が1983年に旗揚げした劇団・東京サンシャインボーイズの公演「蒙古が襲来」(3月2日まで)の初日公演前に、所属の俳優・梶原善(58)とトークセッションを行った。
94年に解散という名の「30年の充電」を発表。2009年にホームグラウンドだった劇場の閉館イベントで一時的に復活したこともあるが、今作は「復活公演」の位置づけで挑む。
解散当時と比較し、三谷氏は「自分としては昔と同じ熱量で本を書いて稽古をしてるつもり」としながら「やっぱり皆を見てると30年、年を取ってるので、いろんな意味で老化が如実に出てる」と苦笑い。「『稽古開始します』って言ってから始まるまで15分ぐらいかかる。スタートが遅いし、移動がすごい遅い」と指摘して笑いを誘った。
また「充電」という表現にも言及し「当然、冗談のつもりで、30年たっても全員がそろうことはないと思ってた。冗談が本当になってしまった」と述懐。「30年よく皆、現役の俳優として頑張ってくれたなと思う。よく生きてましたね」と、ジョーク交じりに称賛した。