元Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅの平野紫耀（２６）、神宮寺勇太（２６）、岸優太（２８）によるユニット・Ｎｕｍｂｅｒ＿ｉ（ナンバーアイ）が１日に、初のデジタルシングル「ＧＯＡＴ」を配信リリースしてデビューを飾る。３人は、所属するＴＯＢＥの滝沢秀明代表（４１）とともにデイリースポーツなどの取材に応じ、新たな挑戦への思いを語った。滝沢氏は「Ｎｕｍｂｅｒ＿ｉの覚悟を示した楽曲」と自信を見せた。

　念願のデビューで新年を迎えた。昨年１０月、岸のＴＯＢＥ入りとＮｕｍｂｅｒ＿ｉ結成を発表してから７０日余りでの朗報。平野は「（ファンを）待たせてしまったなという気持ちが強い」と打ち明ける一方、「めでたい日がデビュー記念日。毎年、年が明けるとともに、記念日が訪れるのは素晴らしいこと」と笑顔も見せた。

　神宮寺は「大みそかのカウントダウンと（デビュー）周年のカウントダウンができるのがうれしいし、楽しみ。すてきな日にデビュー記念日をいただきました」、岸も「ファンの方々にとって最高の年明けになってくれたらうれしい」と喜んだ。

　ＧＯＡＴは最高到達点という意味を持つ。３人が持つ従来のイメージを覆すようなメッセージ性の強いヒップホップナンバーで、メンバーが熟考と試行錯誤を重ね、自分たちの現在地を伝える１曲に仕上げたという。

　神宮寺は「ゴリゴリのヒップホップ」と表現し、「そのカルチャーをＮｕｍｂｅｒ＿ｉなりに表現したい」と意図を説明。平野は「どういうのを出すんだろうって『？』が浮かんでいる方たちも多いと思う。そこにふさわしいような１曲目ができたという実感が僕たち自身もすごくあります」と会心の表情で、「やったことのないジャンルもたくさんやりたい。楽しみに待ってくれているファンの方に新鮮なリアクションをしていただけるようなエンターテインメントを届けられたら」と展望も明かした。

　滝沢氏は「たくさんの楽曲を集めて『これじゃない』『あれじゃない』っていうことがずっと続いて。ベースとなる曲が見つかってからはメンバーが毎日のように音楽チームと打ち合わせをしました。細かい音にこだわって作って。本当に原形をとどめていない。全く違う曲になりました」と振り返り、「ファンの方が聴いたら衝撃的な、とがった楽曲になると思うんですが、これからの結果を示すというＮｕｍｂｅｒ＿ｉの覚悟を示せた」と自信を見せた。

　世界挑戦への思いを描く３人の熱意を反映したとも話し「歌詞は日本語が多いんですが、海外では日本語文化が広がってきていて日本語の詞の方がいいという声もたくさんいただいた」と説明。「まず日本語で。僕たちが日本代表でチャレンジしますというメッセージを海外に届けたい。同時に、日本で応援してくださっているファンの方に自分たちのやっていきたい方向というものを示す必要もある。日本のファンの皆さんと一つのチームになって、海外に向かって本格的に活動していくというような流れになるのでは」と、思いと構想を明かした。

　神宮寺は「２０２４年は最高のスタートダッシュを切れた。その風に乗って、いろんなことに挑戦していきたい。２０２４年が終わるとき、楽しかったと思える１年にしたい。ＮＵｍｂｅｒ＿ｉらしく活動させていただけたら」、平野は「とにかく楽しんで、挑戦して、充実できたらなと思います。リリースまでお待たせしてしまったので、ライブもやって、皆さんにお会いできる機会を」、岸は「曲を出す度に挑戦していきたい。いろんなジャンルに挑戦しつつ、ファンの方に常に新鮮さを与えていきたい。新しい自分たちを見せていきたい」と新年の誓い。

　岸は２人体制でキンプリを継続している永瀬廉（２４）、高橋海人（２４）にも「変わらずに応援していますし、テレビに２人が映っていたら、見させていただいている。きっと２人も応援してくださっていると。お互いに頑張ろうという思いです」とメッセージ。神宮寺はデビュー曲を２人に聴いてほしいかと問われ「単純に友達に『この曲楽しいから聴いてみてよ』みたいな感じでオススメしたい。聴いたら連絡待ってます！」と笑顔で２人に呼びかけていた。

　◆Ｎｕｍｂｅｒ＿ｉ（ナンバーアイ）　元Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅの３人によるユニット。平野紫耀（ひらの・しょう）１９９７年１月２９日生まれ、愛知県出身。神宮寺勇太（じんぐうじ・ゆうた）１９９７年１０月３０日生まれ、千葉県出身。岸優太（きし・ゆうた）１９９５年９月２９日生まれ、埼玉県出身。昨年１０月結成。