乃木坂46 キャプテン・梅澤美波 聖地・神宮ライブで見せる「一体感」 初の4日間公演に「かなりの挑戦」
乃木坂46が25日から4日間、東京・神宮球場で真夏の全国ツアーファイナル公演を行う。2014年に初めて同地でライブを開催し、夏の風物詩となったステージで、今年は初の4日間公演に挑戦。本紙の取材に応じたキャプテンの梅澤美波(24)は「個々の強さとまとまった時の一体感みたいなものを感じてもらえたら」と意気込んだ。
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聖地での風物詩が迫ってきた。キャプテンとして初めて神宮のステージに立つ梅澤は「決めるところは決めなきゃなという責任感はすごく感じています」と表情を引き締めた。
この1年で秋元真夏(30)や齋藤飛鳥(25)らが卒業し、3~5期生の新体制で今ツアーに臨んでいる。「初めは緊張感や不安があったんですけど、始まれば後輩たちがずいぶんと成長して」とうなずき、「不安を背負い過ぎなくてよかったんだなあ」と話す。
就任半年、「誇れるキャプテンでありたい」と完璧を求めていたが、今ツアーから「完璧でありすぎなくていいのかなっていうのが見えてきて、割と肩の力は抜けた」と考え方が変化した。心がけていることは「空気感」。「第一声を発することが多い。そのテンション感は、いつもの自分よりも数倍高めにいかなきゃなと思います」と、雰囲気づくりを強く意識する。
神宮のステージは、19年に初代キャプテンの桜井玲香(29)を見送った地でもある。そのライブ後、2人で話した際に「グループよろしくね」と言われたことが胸に残っており、「ここでまた一つ、グループが変わっていくんだろうなと思った感覚とか、全部覚えている」と述懐した。
最新シングル「おひとりさま天国」では5期生の井上和(18)が初センターを務め、今ツアーでも中心を担う。「開演前も泣いていたりという姿を見ていた」が、両脇を固める賀喜遥香(22)や遠藤さくら(21)らがフォローする姿を見て「この空気感が乃木坂だなという風に感じています」と穏やかな笑み。「(井上は)初センターで、私は初キャプテンで回っている夏。一緒に乗り越えたいし、支えたい」と優しいまなざしを送った。
初の4日間公演を「かなりの挑戦」と位置づける。「みんな目立つ場所がある。そこにピークを持っていっていけるように仕上げていると思う」と全幅の信頼を寄せ、「個々の強さと最後にまとまった時の一体感みたいなものを感じてもらえたら」と力を込めた。
神宮では4年ぶりとなるファンの歓声が待つ。「早く神宮の歓声を聞けるのが楽しみだなと今から思っているんですけど、初日の歓声を聞いて、3、4日目のパワーにつながっていくのかなと思っています」とワクワクを隠さなかった。
「ひとつ気合が入る場所で、なくてはならない場所」という特別なステージ。ファン、メンバーが一体となる真夏の祭典は、もうまもなくだ。
◆梅澤美波(うめざわ・みなみ)1999年1月6日生まれ、神奈川県出身。2016年、乃木坂46の3期生オーディションに合格し、加入。21年、副キャプテン就任。今年2月、秋元真夏の後を受けて3代目キャプテンに就任。身長170センチ。血液型A。