宝塚 月組トップ月城かなと「健康を大切に」大劇場公演初日 就任後初オリジナル作品
宝塚歌劇団月組公演「フリューゲル-君がくれた翼-/万華鏡百景色」が18日、兵庫・宝塚劇場で開幕した。
「フリューゲル」はベルリンの壁崩壊を扱ったハートフルな作品で、トップスター月城かなとにとっては就任後初のオリジナル作品。齋藤吉正氏の作・演出で、月城の硬質で生真面目な部分を前面に出すことにより、おかしみが生まれ、笑って笑って笑って、最後にほろっとさせられる。芝居巧者の月城ならではの作品となった。
またわがままだけど憎めない歌姫役のトップ娘役・海乃美月も、芝居中に堂々のライブを繰り広げた。また鳳月杏は今回のヒールを担当したが、自分が信じる正義のために突き進む軍人役。コミカルでありながら裏の顔を持つマネジャー役の風間柚乃らをはじめ、下級生にいたるまで、見せ場が用意された。
またショーの「万華鏡百景色」の宣伝を入れたり、月城と海乃が乗り込む車のナンバープレートが「KT 12-31」と月城の誕生日だったりと、ファンにはたまらない細かな演出がほどこされている。
ショーの「万華鏡百景色」は栗田優香氏の大劇場デビュー作品。“東京”を舞台に、輪廻転生する月城・海乃コンビを中心に、様々なドラマが描かれるレトロな作品。ラインダンスも新しい流れを感じさせた。
初日に先立ち行われたゲネプロでは、月城が「初日から健康を大切につとめたいと思います」とあいさつしていた。
9月24日まで。東京宝塚劇場は10月14日~11月19日。