與真司郎「僕はゲイ」ファンの前で涙の告白 駆けつけたAAAメンバー涙で見届けた
活動を休止している男女5人グループAAA(トリプル・エー)のメンバー・與真司郎(あたえ・しんじろう=34)が26日、都内でファンイベント「與真司郎announcement」を開催し、自身がゲイであることを涙ながらに公表した。会場にはメンバーの西島隆弘(36)、宇野実彩子(37)、日高光啓(SKY-HI=36)、末吉秀太(36)が駆けつけ與の告白を見守り、ファンからも温かい声援が送られた。
ファンで埋められた満員の会場を見渡しながら與は呼吸を整えた。
「今やっと、皆さんにこのことを打ち明ける決意ができました。それは僕がゲイであるということです」と深く息を吐きながら告白した。
「僕自身、長い間この不安と戦ってきました。本当に何年もの間、自分の一部を受け入れることができませんでした。さまざまな葛藤を乗り越え、今皆さんに、このことを打ち明ける決意ができました」
途中、涙が止まらず、文章を読むことができなくなる與を、静かに見守っていたファンは「大丈夫だよ!」と大きな声援と拍手で後押し。
與は「僕が発信することで世界のどこかで勇気づけられる人がいてくれたら良いなと心の底から思っています。同じ境遇に置かれている方々に勇気を持つきっかけにしていただけたら」と告白の経緯を明かした。
カミングアウトすることへの不安も赤裸々に打ち明けた。「もし自分がゲイだということを認めてしまったら、世の中が自分のことをアーティストとして認めてくれないのではないかと感じることもあった」と心情を吐露した。
大きな決意を胸に秘めて立ったステージだった。ロスに活動拠点を移していたが、一時帰国し新たな人生をかけた挑戦の発表の場として、ファンと向き合った。会場にはメンバーの西島、宇野、日高、末吉も駆けつけて、與の告白を涙を流しながら見届けた。
「きょうはたぶん芸能界、デビュー前から含めたら20年ぐらいかな。一番緊張してるかもしれない。きょう言うことは本当にビックリすると思うから」
震える声で振り絞った勇気。ファンの反応は自分が想像していたより、ずっと優しく温かかった。與は泣き笑いの表情を浮かべながら「もっと早く言えば良かった」。吹っ切れた表情で感謝の言葉を何度も口にしていた。
◆與真司郎(あたえ・しんじろう)1988年11月26日生まれ、京都府出身。男女混合パフォーマンスグループ・AAAのメンバーとして2005年デビュー。同年に「第47回日本レコード大賞」最優秀新人賞受賞。20年にAAAが活動休止し、自身も21年にアーティスト活動の休止を発表した。現在は米国ロサンゼルスに在住。21年3月からアパレル、雑貨、アクセサリー等のブランド「446-DOUBLE FOUR SIX-」を立ち上げた。2023年6月14日をもってエイベックス・マネジメントとの専属契約を満了。