藤井聡太棋聖 初海外で快勝!ホテル「三日月」万全のおもてなしに「普段以上に集中して対局できた」

 将棋の藤井聡太棋聖(20=竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将との七冠)が佐々木大地七段(28)の挑戦を受ける棋聖戦五番勝負が5日、ベトナム・ダナンの「ダナン三日月」で開幕し、藤井棋聖が113手で勝利し、4連覇へ幸先良く先勝した。1日に最年少名人および七冠を達成した藤井棋聖は、今秋での年内八冠制覇に向けて、負けられない防衛戦が続く。また自身初の海外渡航で、初の海外対局。日本と時差2時間のベトナム有数のビーチリゾートで対局の合間にはベトナム食を満喫した。

 初上陸のベトナムで熱烈歓迎を受けた藤井棋聖が、現地ファンに感謝の白星を届けた。

 棋聖戦の相手はタイトル戦初挑戦の佐々木七段。振り駒で藤井棋聖が先手番となると、戦型は角換わり腰掛け銀へ。午前中から手が進み、駒がぶつかる激しい展開に。途中で抜け出した藤井棋聖だったが、緩手があったか五分に戻す場面もありつつ、最後は相手の攻め手を的確に受けて勝利。「お互いの玉が不安定な形での戦いが続いて、距離感を図るのが難しい将棋だった」と振り返った。

 大盤解説場では集まった現地ファンや日本からのファンに、「こちらに来るまではどんな感じなのか少し不安もあったけど、素晴らしい対局場を用意していただき、普段以上に集中して対局できたと感じています」と笑顔で感謝した。

 ピリつく対局の合間に、ベトナム色全開の勝負メシとおやつで英気を養った。現地の料理を事前研究して臨んだ藤井棋聖が選んだ勝負メシは「コムガー」。ゆでた鶏肉と、そのだしで炊いたご飯を食べるチキンライスで、ベトナムの代表的な家庭料理だ。おやつには、午前にフルーツと豆のベトナム風ぜんざい「チェー」、午後に伝統的餅菓子「バンヤロン」を選んだ。

 本ホテルは「日本文化発信基地」として、世界に日本の文化を伝える構想のもと、昨年6月にオープン。「ホテル三日月」グループの小高芳宗社長は、対局開催をホテル設計時から計画しており、コロナ禍を乗り越えて実現したことに、「4年越しの念願がかない、大変光栄です」とコメントした。

 同ホテル関係者によると、日本から畳を空輸して対局場を整え、系列の「龍宮城スパホテル三日月」(千葉県木更津市)から日本人、ベトナム人シェフを応援として派遣。万全のおもてなしで、将棋文化の世界発信に一役買った。

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