藤井聡太叡王 電車運転GO!「免許持ってないのにいいのかな」宮古一日駅長、鉄道にガチ興味 激闘から表情一変

 将棋の第8期叡王戦五番勝負第4局に勝利し、叡王3連覇を達成した藤井聡太叡王(20=竜王、王位、棋王、王将、棋聖との六冠)が防衛から一夜明けた29日、対局が行われた岩手県宮古市の三陸鉄道宮古駅を小山怜央四段(29)と訪問し、一日駅長を務めた。

 同社の制服に身を包み、帽子が傾いていても気にせず、終始ニコニコ笑顔の藤井叡王。まず車両基地を見学。身を乗り出して熱心に駅員の話を聞き、実際に基地内で運転体験も行った。その後の一日駅長の任命式では、到着する車両をきょろきょろと見回すなど、興味津々のようすで、最後はりりしく出発進行の号令を出した。制服一式だけでなく名札や名刺も用意され、「ここまで本格的とは思っていなかったのでうれしかったです。実際の車両で運転するとは思っていなくて、免許を持っていないのにいいのかなぁと思ったけど、貴重な経験ができてよかった」と柔らかい表情で振り返った。

 同社関係者によると、今回の訪問は藤井叡王自らが希望し、同社や市の協力もあり実現。藤井叡王は2年前の対局で同社のロゴ入りのマスクを着用するなど、同社のファンなようで、「三陸鉄道さんは東日本大震災の歳にいち速く運転を再開させて、三陸地域の復興の象徴かと思っています。一日駅長ということでしっかり務めたいと思います」と背筋を伸ばした。

 前夜は菅井竜也八段(31)に、2度の千日手の末、再指し直し局で勝利。「昨日は千日手2局含めて大変な将棋だった。苦しい場面もあったんですが、なんとか勝つことができてうれしい。あさっても名人戦(第5局)が続いていくので、いい状態で臨みたい」と語った。

 初の岩手県出身棋士で、昨年に棋士編入試験に合格し、今年プロになったばかりの小山四段は、「運転は藤井さんに便乗して運転させていただいた感じなんですけど、今後一生ないかと思うので、貴重な経験をさせていただきありがとうございます」と目を細めた。

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