市川左團次さん死去 82歳、右下葉肺がん 團十郎悼む「大変な損失」

 ベテラン歌舞伎俳優の市川左團次(本名・荒川欣也=あらかわ・きんや)さんが15日、右下葉肺がんのため死去したことが16日、分かった。82歳。松竹が発表した。東京都出身。葬儀は家族葬にて執り行う。喪主は妻荒川千絵(あらかわ・ちえ)さん。

 左團次さんは今月の「鳳凰祭四月大歌舞伎」に出演予定だったが、体調不良として初日から休演していた。今年1月の国立劇場初春歌舞伎「遠山桜天保日記」が最後の舞台となった。

 父は三代目左團次。1947年に5代目男寅を継いで初舞台。五代目男女蔵を経て、79年に四代目左團次を襲名した。47年5月「寺子屋」で五代目市川男寅を名乗り初舞台。62年に五代目市川男女蔵を襲名。79年、四代目左團次を襲名した。

 長身の堂々とした立役。二代目左團次が復活させた「毛抜」の主人公・粂寺弾正のほか、「助六」髭の意休、「俊寛」瀬尾、「御所五郎蔵」土右衛門など敵役、老け役などで存在感を示した。

 活躍は、歌舞伎の世界にとどまらず。NHK大河ドラマ「風林火山」をはじめ時代劇、トーク番組にも出演した。

 昨年11、12月の市川團十郎襲名披露に出演しており、團十郎はこの日、「十二月の『口上』では襲名の披露の口上をしていただきました。本当に感謝してもしきれません」と思い出を交えつつ、歌舞伎界の「大変な損失」と悼んだ。

 六代目男女蔵さんは長男、七代目男寅さんは孫。2011年に旭日双光章、17年に日本芸術院賞を受けた。

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