関西で活動する芸歴１０年目までの若手によって争われる「第１２回ｙｔｖ漫才新人賞決定戦」が１９日、大阪市内の読売テレビで行われ、９年目で昨年準優勝だったダブルヒガシが優勝。ファーストラウンドを同点で通過した同期、ドーナツ・ピーナツとの最終決戦を制し、賞金１００万円を獲得した。

　優勝が決まると２人は抱き合って喜びを爆発させた。東良介（３０）が涙ぐむと、大東翔生（３０）は「東が泣いていてうれしい。２人で頑張ってよかった」と念願の優勝をかみしめた。

　前年は同期のカベポスターに敗れ準優勝。東は「１年間、カベポスターが上がっていくのを見てこんなふうになりたいと思ってた」と悔しさをばねに挑んだ。「大東に抱きついた瞬間、今までの９年間がよみがえって全液体が出ました」と優勝の感動を語った。

　借金があるという大東は、賞金の使い道を聞かれ「５社が４社に減ったらいいなと。返済します」とニッコリ。父で元プロボクサー・元Ｋ－１ファイターの大東旭氏からは「泣ける　最高」と、祝福のＬＩＮＥが届いていたと明かした。

　この日の決定戦は、コウテイが解散のため出場辞退、天才ピアニストが竹内知咲（３１）の体調不良のため棄権し、チェリー大作戦、ダブルヒガシ、ドーナツ・ピーナツ、フースーヤ、豪快キャプテンの５組で争った。

　審査員５人による合計点を競うファーストラウンドでは、ダブルヒガシと、ドーナツ・ピーナツが４６５点の同点を獲得した。審査員による２択投票の結果、ダブルヒガシが１位通過（３票）、ドーナツ・ピーナツが２位で通過（２票）し、最終決戦に進んだ。

　最終決戦では、飲み屋ネタを披露したが、出番順が先のドーナツ・ピーナツも飲み屋を舞台にしており、まさかのテーマ重複。大東は「ネタがかぶった時心臓ドゥクンってしてた」と振り返った。