考察盛り上がる「大病院占拠」 なぜ鬼?絶妙さじ加減のプロデューサーに聞く舞台裏

 嵐・櫻井翔(41)主演の日本テレビ系ドラマ「大病院占拠」(土曜、後10・00)への注目が高まっている。病院を占拠する鬼の正体や目的が徐々に明らかになり、物語は終盤へ。SNS上では第1話から鬼の正体を巡る考察などで盛り上がってきた同作について、同局の尾上貴洋プロデューサーに聞くと、視聴者を引き込む“仕掛け”に対する、絶妙なさじ加減がうがかえた。

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 ドラマは、大病院「界星堂病院」が鬼の面をかぶった武装集団に占拠され、捜査官・武蔵三郎(櫻井)や人質となった病院関係者らが鬼たちと対峙(たいじ)するノンストップ籠城サスペンス。鬼の正体だけでなく背景も徐々に明らかとなり、SNS上でもさらなる盛り上がりを見せている。

 第1話から、鬼の正体を巡る考察は熱を帯びていた。早々と青鬼=菊池風磨(27)という“答え”にたどり着く視聴者も続出し、「まさかここまで早いとは」と尾上P。「風磨君自身も『早いですよ』なんて言われてちょっとへこんでいた」と明かしつつ、「こういうドラマの楽しみ方もあるんだなという発見ではありました」と振り返った。

 台本や楽屋には俳優の名前を記さず、鬼と他の出演者の動線を分けるなど現場では正体を徹底して隠した。一方で、当初候補として挙がったというフルフェースや般若の面ではなく「役者さんの一部分を出すっていうのをまず意識しました」と鬼面は口元をあらわにする形とし、公式SNSでは正体の星座まで明示。“ヒント”をまぶした絶妙なさじ加減が、視聴者の関心を引き寄せたといえる。

 「もともと鬼が好きだった」という尾上P。武装集団を鬼とした理由を「日本最古の悪役でもあり、老若男女全員が知っている」として、「昔話にあるような悲しい思いで死んじゃった人が鬼と化していったみたいな、そういう思いみたいなものも乗せられる存在」と説明。作中の武装集団は単なる凶悪犯ではなく、悲しみを背負う背景が描かれており、鬼の概念そのものが投影されている。

 撮影では重装備の鬼ならではの苦労もある。「赤いサングラスをつけている感じで見えにくさはないが、視野は狭い」といい、装具付きチョッキの上にコートをまとうため「暑苦しいし、走ったりするのは大変」と明かす。拳銃も重量感があるといい、桃鬼(浅川梨奈=23)が両手に拳銃を持ち、構えたシーンでは「本人が『つらくてだんだん腕が下がってきた』と言っていて、食い気味に『重いです!』と言われてました」と、体を張っている舞台裏を明かした。

 櫻井の主演が決まり、「一番櫻井君に合った、彼ありきのセリフ」で決定したという「嘘だろ!」がSNSをにぎわすなど、本筋以外の部分でも話題をさらう本作。物語は終盤に突入し、尾上Pは「キーパーソンは全員」と期待をあおる。引きつける“仕掛け”はまだまだ登場しそうだ。

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