笑福亭鶴瓶 亡き弟子・笑瓶さん「上にも下にもかわいがられた」「最後会えたから。まだ体が温かい状態で」

 弟子の笑福亭笑瓶さんについて語る笑福亭鶴瓶
 六代目笑福亭松鶴の住居跡地に建つ寄席「帝塚山無学」
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 落語家の笑福亭鶴瓶(71)が25日、大阪市内で行われた毎月恒例の公演「無学の会」前に取材に応じ、22日に急性大動脈解離のため66歳で死去した弟子の笑福亭笑瓶さんへの思いを語った。

 鶴瓶は「本人に最後会えたから。ちょっとだけですけど会えました。まだ体が温かい状態で。(意識はなかったが)本人も分かってるやろうし。死んだことは分かってなくても、僕が来たというのは感じ取るものがあると思う」と落ち着いた声で話した。元気で最後に会ったのは昨年12月10日だったという。

 鶴瓶が29歳の時に24歳の笑瓶さんが弟子入り。「師弟という関係じゃなく、あいつにはずっと成長させてもらった。弟子というものは師匠を成長させる。僕がしっかりしないとこいつがバカにされるし。特に若かったから」。年齢が近い笑瓶さんとの絆は強かった。

 笑瓶さんの入門には「上方落語は全国に広まりにくい。人気者を取りたい」という鶴瓶の師匠・六代目笑福亭松鶴さんの考えがあったという。「あいつはすぐに売れて、東京でもすぐに人気者。(片岡)鶴太郎さんと邦ちゃん(山田邦子)が面倒見てくれて、あっという間に売れましたから」と回想し、「(明石家)さんまにものすごくかわいがってもらったり、ダウンタウンにも。不思議ですよね。上の者にも下の者にもすごくかわいがられた」と人柄を語った。

 笑瓶さんは酒を「ほとんど飲まなかった」といい、「健康に気をつかってたと思うんですけど、心臓がもたなかったんでしょうね」と悔しがっていた。

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