ユーミン「栄誉を分かち合いたい」周囲に感謝 シンガー・ソングライター初の文化功労者

 政府は25日、2022年度の文化勲章を、歌舞伎の松本白鸚(80)、日本画の上村淳之(89)、箏曲の山勢松韻(89)、電子工学の榊裕之(78)、発酵学の別府輝彦(88)、中国思想史・中国史の吉川忠夫(85)の6氏に贈ることを決めた。文化功労者には、大衆音楽の松任谷由実(68)、将棋の加藤一二三(82)の2氏ら20人を選んだ。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に東京都内のホテルで開かれる。

 ユーミンはシンガー・ソングライターとして初となる文化功労者の報を受け「私の音楽を愛してくれた沢山のファンの人たちと、この栄誉を分かち合いたい」と喜んだ。

 多摩美術大在学中の1972年に荒井由実としてデビューし、今年が50周年。「洋楽から強く影響を受けた作曲に、日本語の美しさ、洒脱さをいかに併せて、歌という形に留めるかを、楽しんだり、苦しんだりしながら続けて来ました」

 「ひこうき雲」「卒業写真」「春よ、来い」…。生み出した曲を届けるコンサート回数は通算2000回を超える。相次ぐ災害や新型コロナウイルス禍の中で歌の役割を模索。「明るさ、豊かさ、潤いを聞き手の心に送ることだと自覚しました」と話す。

 「枝葉を繁らせ、花を咲かせ、果実を実らせ。飛んでいった歌の鳥たちに、時々帰れる場所を作ってくれました」。半世紀の活動に携わった幾多の人々への感謝をユーミン流に言葉を紡いだ。

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