大阪府の吉村洋文知事が３１日、大阪府庁で囲み取材に応じた。３０日の府議会では、物価高騰の支援策として府内の１８歳以下全員を対象に、１人あたり１万円分のギフトカードを配る考えを明らかにしており、改めて具体策を示した。

　対象者は１３０万人で、予算は１５０億円を想定。「子育て世代はお金がかかる。子ども自身を応援したい。支えたい。１８歳は成人ですが、高校３年生を含めての対象。０歳で生まれた子どもについても基準日をどうするか考えていきたい。どこかで基準をつくる必要がある」と話した。

　「中間の経費を抑えるためにも、既存のクーポン、ギフトカードを活用して、スピード感をもって子どもたちに届けたい」と迅速に対応するつもりでおり、「できれば夏休み前ぐらいまでには実行したい」と配布時期のメドを挙げた。

　また、６月１日から「大阪いらっしゃいキャンペーン」が再開。大阪府民だけでなく、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山在住者も対象となる。

　吉村知事は「ぜひ、多くの方に安心、安全の形で利用していただきたい。ホテル、観光業、運送会社、そこで働く人を支援、支えていきたい」と話し、「具体的な数字は届いていないが、予約は非常に盛況だと聞いています」と期待を寄せていた。