露大使「報道特集」に出演 提示したブチャの映像に遺体やがれきなし「誰もいない でっち上げ」

 9日放送のTBS「報道特集」では、ロシアのミハイル・ガルージン駐日ロシア大使がジャーナリストの金平茂紀氏のインタビューに応じる様子が放送された。

 ガルージン大使が取材を受けたのは7日。ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊の町、ブチャでロシア軍たウクライナの民間人を大量虐殺したことを認めるか?と聞かれ、「認めないです」と言い切った。

 「そもそも第2次世界大戦後最も残虐な戦争犯罪を犯しているのはゼレンスキー政権。ロシアに泥を塗るために意図的に挑発的な事件をでっち上げたのはウクライナ側であります」と話し、ロシア大使館が編集したという「ブチャ市の真実」という映像を金平氏に提示。

 そこには、ロシア以外のメディア遺体が見つかったと報じている通りが映されているが、遺体やがれきはなく、車道はツルツルだ。ガルージン大使は「だれもいない。遺体とか。つまり明らかにそればウクライナ軍、当局による挑発で自作自演のでっち上げです」と話した。

 金平氏は「私たちの仲間は日本のジャーナリストが実際に何があったかを住民から聞いている。遺体も見た。それがでっち上げ?」と問いかけても「遺体がロシア軍に殺されたというのはでっち上げ。無防備の市民を殺して街の通りに置いたという事実はない」と答えた。

 「ないとどうして分かる?」と金平氏に問われても「それはロシア軍の発表だから」と答えるのみ。金平氏が「私の仲間が取材した内容を信じたい」と話すと「どうぞ信じてください。私は信じていません」と突き放した。

 「我々が攻撃しちえるのは軍事施設だけで民間施設ではない」と主張するガルージン大使に、金平氏が「そんなことはない」と話しても「それは金平さんの意見」と返答。「同僚が病院とか民間施設が破壊されている現場で実際に目で見て取材してきた」と追及しても「それがなぜ起きたかというと、ウクライナ軍が学校や病院から一般人を追放して軍事拠点としたから」と主張。「一般の人が傷ついている」と言われても「そんなことはないです」と突っぱねた。

 国連は1600人以上の民間人が犠牲になっていると発表しているが、「その方々は残念ながらウクライナ政府の無責任な政策の犠牲者」と語った。「ロシアの戦車から放たれたミサイルで人が死んでいる」という質問に「それはあなたが言うこと」と民間人の犠牲が出ていることの責任を認めなかった。

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