作家でタレントの乙武洋匡氏が６日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、不倫ネタからの号泣感動ネタという振り幅の広さを見せた。

　この日はロシアのウクライナ侵攻に続いて、お笑いコンビ・テンダラーの浜本広晃の不倫問題を取り上げた。ＭＣの東野幸治は「乙武さんもね、毎回（番組に）来る時、誰かが不倫するんですよ」と引きの悪さを指摘。乙武氏は２０１６年に複数の女性との不倫が発覚し、同年に離婚しており、思わぬ形で“流れ弾”をくらってしまった。

　乙武氏は、収録前に楽屋で行うディレクターとの打ち合わせを再現。「このネタ（浜本の不倫）になった時に『何かすいません』ってなって、ぼくも『いや、こちらがすいません』ってなぞの謝りを」と複雑な気持ちでスタジオに来たことを明かし笑いを誘った。

　しかし、不倫ネタの次にはＣＭをはさんで「義足プロジェクト」の話題に。乙武氏が義足を着用して、母校の小学校への通学路を歩き、校門をくぐるというＶＴＲが流された。

　乙武氏は息を切らしながらも見事に義足で小学校の門をくぐり「帰って来たぞ、うわー、懐かしい」。自身のために改修されたというスロープを歩いて上がり校舎に入った。

　ゴール直後には、小学校時代にサポートしてくれたという親友の石橋ミノルさんを思い「一緒に見てほしかった」と号泣した。石橋さんが昨年１２月に急死したことを明かし「あいつに見せてやりたかったね」と思いをはせた。

　これにネットでは「高低差がすごい」「まさかの号泣案件」「ワイドナショーで泣く日が来ると思わなかった」「トレンドに『乙武さん』と『真っ二つ』が並んでいて、不謹慎ながら笑ってしまった」と複雑な感情のコメントがあふれた。乙武氏はこの日、自身のインスタグラムに義足でランドセルを背負い、小学校の校庭に立つショットを掲載。見事に１つの夢をかなえたことを伝えた。