中村梅玉「大好きな役」襲名30周年で徳川綱豊卿

 歌舞伎俳優の中村梅玉(75)と尾上松緑(46)が12日、二月大歌舞伎「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」合同取材会を、演目の舞台である浜離宮を見下ろす都内の会場で行った。

 梅玉は自身が演じる徳川綱豊卿(後の江戸幕府六代将軍・家宣)になぞらえ「まさに将軍になって自分が見下ろしている感じがしました」と満足げ。今年、襲名30周年。襲名した92年に初めて本役を演じ、今回が6回目。「節目の年に大好きな役をいただけて本当にありがたいと思っております。演じていて気持ちの良いだけのお芝居で、毎日ワクワクしながら務めております」と笑顔で語った。

 襲名20周年の松緑も「半歩ずつでも死ぬまで成長していきたい」と誓った。

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